雛祭につきおんなのこまつりです。

この下にはにょ日が出てくるいかがわしい文章が置いてあります。
学ヘタで台日♀…いや台日台ですかね…?(悩)
女の子同士で百合百合してます。性的です。
いかがわしい雰囲気を狙ったので15歳未満は閲覧禁止とさせてください。
行為的には全然いやらしいことはしてませんけど…正直年齢制限の基準が分かりません(悩)








































■台日台で学ヘタで百合百合話










 午後の陽の光が窓から降り注ぎ、木製の床に陽だまりを作っている。
 ときおり微風がカーテンを揺らして、とろとろと陽だまりをかき混ぜていく。
 すべての生物を眠りに誘うような穏やかな午後!

 窓際の席で台湾は両手を膝の上にそろえて座っていた。
 さらさら、さらさら、
 台湾の背後で、小さな手が織り糸を手繰り寄せるように繊細に動いている。
 手入れを怠らない指どおり滑らかな黒髪をつげの櫛が滑っていく。
 くん、と軽く引っ張られても優しい手つきなので痛くない。

 「きれいな髪ですね」

 と背後の日本が感嘆のため息をついた。
 台湾は嬉しさに頬を上気させた。

 日本さんが私の髪をきれいだとほめてくれて、
 いじってもいいですか?とおずおずとねだられると誇らしい気持ちになる。
 クラスで一等きれいな髪だと自負している。
 日本さんに触って欲しくて一所懸命手入れしてるんだもの。

 日本は自分も昔長い髪だったせいか、台湾の長い髪がお気に入りだった。
 台湾は、日本の髪が長かった頃を知らない。
 その頃の日本を知るものは広い学園内にも一握りしかいないのだ。
 床に引きずるほどの長い髪を、学園に引っ張り出されたときにばっさり切ってしまったのだと
 いつか中国が嘆いていた。
 日本曰く、十二単に身を包んで屋敷の奥に引っ込んでいる分にはかまいませんが
 洋服を着て活動するには邪魔でしたから…とのこと。
 それに欧州では誰もそんなに長く伸ばしていないから変に思われるでしょう?と
 学園に出てきた日本がいちいち外の眼を気にしたことを台湾は気に病まないでいられる、
 それはこの小さなひとが腕をいっぱいに伸ばして台湾を守ってくれているから。

 きっと似合っていただろうにもったいない、見てみたかったなと思う。

 さらさら、さらさら…
 髪の細胞に神経は通っていないそうだけど、
 黒髪を櫛が行き来するたびに頭を撫でられているように気持ちいい。
 あぁ…と吐息をついて、台湾は波に身を任せて目を閉じた。

 暖かな午後の空気が台湾の周囲を包んでいる。
 座っている椅子も、ざわめきに包まれた教室も、微風に揺れるカーテンもすべてが遠くなり、
 髪を撫でられ、櫛で軽く頭皮を引っ張られる感触だけが迫ってくる。

 さらさら、さらさら、

 あ、
 ぽ、と身体の奥に火が点ったのが分かった。

 日本の手によって穏やかな波間にたゆたっているとばかり思っていたのに、
 気がつけば、血流はドッドッドッド…と打っていて、押し流されそうになる。
 どこへ押し流されるというのか?
 分からない、分からないけれど。

 おなかの奥がむずむずする。

 日本は台湾の変調に気付いていない。
 穏やかな午後の教室で愛しげに台湾の髪をいじっている。
 この空気を壊したくなくて、台湾は必死に息を殺してうつむいた。

 さらさら、さらさら、
 まぶたの裏に小さな手に愛撫されている髪を思い描いて。
 下腹部が意志とは無関係にビクリと動いて、居心地悪さに台湾は脚を摺り合わせた。
 歯を食いしばって我慢していたのだけど。

 あぁ…、
 絶え入るような声が漏れた。

 「…台湾さん?顔が真っ赤ですけど大丈夫ですか?」
 「すっすみません!ちょっとおはなつみに行ってきますぅぅ!」

 ガタンと席を立って、台湾はその場から脱兎のごとく逃げ出した。










 トイレに駆け込んで、個室に入って鍵をかけて、台湾は張り詰めていた息を慎重に吐き出した。
 下着の濡れた感触が気持ち悪い。
 おそるおそる下着の中に指を差し入れて引き出すと、予想していたように血はついていなかった。
 てっきり月のものが始まったのかと思ったのだけど。
 濡れて糸を引く感触はおりものというわけでもないらしい。
 ではこれは何?
 ぐらぐらと視界が揺れて、台湾はその場にうずくまった。
 どっどっどっどっと心臓が早鐘のように打っている。

 ただ日本さんに髪を梳いてもらっていただけなのに…。
 小さな手の感触を思い出すと息ができないほど心臓が激しくなり出した。

 コンコン
 ふいに鳴ったノックの音に台湾はビクリと肩を震わせた。

 「台湾さん?大丈夫ですか?気分が悪いんじゃないですか…?」

 扉の外から日本に小さく声をかけられて、台湾は心臓が飛び出すんじゃないかってほど驚いた。
 日本は保護者みたいに台湾を守ってくれる存在で、今まで困ったときには何でも頼ってきた。
 初潮でどうしたらいいか分からなかったときも、日本が優しく教えてくれたのだ。

 だけどこれは相談できない、何だか分からないけど、こんなこと言えない…!

 「…台湾さん?カバンを持ってきましたから帰りましょう?私送りますから」
 「だっ…だいじょぶです!一人で平気ですから…!」
 「そうですか…?」

 扉の外で日本は大きな瞳に気遣わしげな光を浮かべて、眉をひそめているのだろう。
 首をかしげて少し背が高い台湾の顔を覗き込んでくる仕草は仔リスのように可愛らしい。
 大好きな日本の姿を思い浮かべると泣きそうになった。

 日本さんも、こんな風になることがあるんだろうか。
 髪をなでられて頬を上気させて、こんな風に下着を濡らして…。

 台湾はブンブンと頭を振ってその想像を必死で追い出した。










ネタ出しの時点では台日のつもりでしたが(日♀は総受けだと思う)
妄想を進めてみたら日台になった気がします…。
日本は台湾さんの髪がお気に入りだと思います。百合において髪を梳くという行為は究極なんです!
いかがわしくてごめんなさい。百合も大好きです!自分の好みに正直ですんません!