昨年のクリスマスちまつりにて。
『今日はフランス君に面白い事をされたよ。来年どんなお返しをしようかなー。』
とのちの日記に書いていたロシアさんはどんなお返しをするのかしら!?
と妄想が止まりません…!

どんなお返しをするんでしょう…!?(ドキドキ)

…………。

というわけで露日を絡めて妄想をつづってみました!
露日というか露→←日で両方攻。露→←日+仏ですかね…。
(同質だから露様が攻なら日本君も攻。それがうちのスタンス!)
日本君が戦闘民族になっていますので注意(汗)

























 「にーほーんーくーん、あーそーぼー」

 と玄関口で呼ばわる声が聞こえたとき日本が反射的にホラーゲームを思い浮かべたのは仕方のないことだろう。
 できれば無視したい、無視したいのは山々だが、こちらが出て行くまで呼びかけ続けるのだから放置すれば近所迷惑になってしまう。
 さっさと家の中に入れて、さっさと帰っていただくほうがいい。
 あの人は年末のこの忙しい時期に何をしに来たんでしょう…どうせくだらない用事なのだろうけど。
 今日はもう進められそうにないな、と手元の原稿に目を遣って日本はため息をついた。

 応対に出ると、玄関にはにこにこ笑顔の大男がズタ袋を担いで立っていた。
 巨大な袋を見て日本は眉根を寄せた。
 「クリスマスにはまだ早いですよ…」
 「日本君は僕からのプレゼントが欲しいの?」
 「いいえ結構です」
 ロシアになってくれたらあげてもいいよとこちらの神経を逆なでするに決まっているので日本はズバリと切り捨てた。
 普段どおりの対応に傷ついた様子もなく、ロシアは荷物を重そうに肩から下ろした。
 「でもこれは残念ながらプレゼントじゃないんだよね」
 ごそごそと袋を開ける手元を好奇心に駆られて覗き込むと。
 「フランスさぁぁん!?」
 そこに入っていたのは変わり果てた姿のフランスが―――…
 「あ、生きてた」
 「…意外と冷静だよね」
 取り乱した声を上げつつもフランスの口元に手をやり呼吸を確認する日本にロシアが突っ込んだ。





 「フランス君には去年のクリスマスに色々してもらったから、お返ししようと思って!」
 「去年のクリスマスですか…」
 にこ☆と擬音がつきそうな胡散臭い笑顔のロシア。
 日本は昨年のクリスマスを思い出して遠い目になった。
 原稿に勤しんでいたら何故かフランスさんが突入してきていきなり着物を剥かれましたっけ…。
 あとで聞いた話によるとフランスは世界中で暴れまくっていたらしいが。
 ロシアさんにまで手を出すなんて節操な…ゴホン、さすが愛の国ですね…それにしても命知らずというか。
 お返しといっても決していい意味ではないだろうな、と気絶しているフランスを眺めて同情した。

 「クリスマスも近くなったから思い出してさ、君、精神的打撃を与えるの得意でしょ?何かいいアイディアない?」
 「失礼な人ですね。精神的打撃ですか…そうですねえ、ラスボス戦まで進めたセーブしていないゲームの電源を落とされたら泣きたくなります」
 「日本君に聞いてもしょうがなかったかな」
 「ますます失礼な人ですね、どういう意味ですか」
 二次元に生きる男の基準はロシアのエス心を満たしてはくれなかったので、ロシアは首を傾げて考えてみた。
 「まずはフランス君を裸にひん剥いてー」
 「去年のエイプリルフールの後始末時に裸は精神的打撃にはならないという結論が出ていましたが?」
 「ひっくり返して薔薇の一輪を挿して(どこに!?)人間花瓶…とか。日本君ちの床の間に飾る?」
 「やめてください新たな喜びに目覚められたらと思うとぞっとします…!それと私を巻き込まないでください!」
 ロシアの報復は過剰になるに決まっているので、早いとこフランスを救い出す算段をせねばと日本は頭をめぐらせる。
 ロシアは唇を尖らせた。
 「君だって押し入られてキモノをひん剥かれたんでしょ!?」
 「ええ、何しにいらしたのかは知りませんが」
 「あ、何かまた腹がたってきた」
 と淡々と返す当事者よりもロシアのほうが不愉快そう。
 コルコルコルコル…と笑顔の威圧感が増した。
 「じゃあ、僕がフランス君にブチ込むから(何を!?)それを日本君が横で罵り続けるとかどうだろう」
 「ダメです」
 日本、即答。
 「なんでー?」
 「ダメったらダメです」
 何故か仏頂面になった日本に首をかしげながらロシアは代案を提案してみた。
 「えーじゃあフランス君をベッドの横に固定して見せ付けてやりながら君と僕がセッ…」
 「ダメに決まっているでしょう」
 ええーとふくれっつらになったロシアにむしろ不思議になって日本は聞いた。
 「一体何をされたって言うんです?」
 「え?胸揉まれて乳首をクリクリってされた」

 その瞬間ピシッ…と固まった日本の反応にロシアは驚いた。
 まさかこんな反応が返ってくるとは思わなかったので。
 「日本くーん?おーい日本くーん?」





 目を覚ましたとき、フランスはベッドではなく冷たい板の間に転がされていた。
 ここはどこだろう…?ぼんやりとした意識が少しずつ浮かび上がってくる。
 ツンと冷たい空気、目の前には白い布…そこまで認識して目をパチパチと瞬く。
 フランスの目の前には白いキモノに袴姿の日本が座っていた。

 日本は嫌そうに眉をひそめてフランスに目を遣った。
 「脱いで下さい」
 ええー?そんな日本ったら大胆だな…!
 身悶えるフランス。
 「風呂に入って身を清めてきてください」
 これはいよいよ口説かれる前兆かとニヨニヨしながらフランスは日本宅の露天風呂を堪能した。
 どうして日本の家にいるのだろうかとか疑問に思うべき点は多々あるはずだが、目の前にぶら下げられた美味しそうなケーキの前には思考など霞んでしまう。
 こうしている間も、背筋をピンと伸ばし、正座を崩すことなくフランスを待っているであろう日本の姿を想像する。
 凛としているのにストイックな色気を感じさせる日本のたたずまいは奇跡のような配合だった。
 あれがどのように襟を崩し、悶えるのかと思うと股間のエッフェル塔も思わず元気になってしまう。

 脱衣場に用意されていたキモノと袴に着替えて板の間のある小屋に戻ると、やはり日本はフランスが出て行ったときのまま膝を崩さず待っていた。
 ふぅ〜じこちゃぁ〜んっとでも聞こえてきそうな勢いで早速飛び掛らんとしたフランスを日本の冷静な声がピシャリと止めた。
 「そこにお座んなさい」
 声を荒げたわけでもなくいつもの無表情なのに、何故かとてつもない威圧感を感じる。
 これがサムライって奴か…、
 とゴクリと喉を鳴らしてフランスは無言で従った。
 威圧感を出される心当たりはなかったが、従わないと何かやばい気がするという本能の警告に反射的に従っていた。

 「もうすぐクリスマスイブですね」
 「ソウデスネ」
 「昨年のクリスマスのことですが。私だけじゃなかったらしいですね…?」
 ん?とフランスは首をかしげた。
 え、なに、怒ってるのか?もしかしてこれは…、
 「妬いてるのかい?かわいいなあ日本はvv」
 ばちこーん☆とウインクを飛ばしたフランスを完璧に無視して日本は続ける。
 「オーストリアさんに関してはグッジョブ!しかしアメリカさんについては何とか恥辱に悶えさせるよう頑張れなかったんですか?
  それと。ショタっ子は保護すべき対象です。手を出したら犯罪になってしまうではありませんか!一部の心無い犯罪者のために
  平和的なオタク活動まで小児ポルノだとひとくくりに弾劾されるんですっ!犯罪ダメ、ゼッタイ!!」
 うーん話の方向性が見えない…。
 フランスが首をひねっていると、ばん!突然床を平手で叩き、日本は激昂した。
 「こともあろうにあなたロシアさんのAカップの胸を揉みしだいたそうですね!」
 ビシィ!
 と竹刀を鼻先に突きつけられてフランスは目を白黒させた。
 えーかっぷって…ロシアのアレをそう表現する奴は他にいないと思うんだが。
 え?じゃあ日本はロシアの胸を揉んだことを怒ってるの?(日本自身も着物をひん剥かれるという被害に遭っているのだがそちらについては不問に付すらしい)

 「というわけで寒稽古であなたの香水くさい性根を叩きなおします!」
 「ええ〜寒いの嫌よ俺…」
 「だまらっしゃい!まずは素振りですっ」

 実は無表情で怒っていた日本の迫力に追い詰められてフランスは竹刀を取った。
 いち、に、いち、に、と素振りを始めた二人をロシアだけがポチくんと並んで眺めていた。
 折角日本の家に来たのに相手をしてくれないのでつまらなくなって、さっきまで日本が一所懸命描いていた原稿をぴらりと摘み上げながらロシアはうそぶいた。

 「寒稽古で腐った性根が正せるなら、日本君はこんな漫画描いてないよね〜」
 「…何かおっしゃいましたか?」
 「ううん別にー」
 






こんなお姿(半裸)を拝めるので案外役得かもしれません(笑)
というか、昨年のちまつりにて日本君は仏兄にまったく性的なものを感じていない
ということが明らかになりましたよね…ひん剥かれても流してましたもんね…。

お互い相手に手を出されたことに対してフランス兄ちゃんに怒り心頭の露日(両方攻め)



ああっ結局露様のお返しが書けていないです…!