真夜中の手紙




拝啓 アメリカさん

炎暑の折、いかがお過ごしでしょうか
こちらでは蝉が鳴きはじめました
あの日から、62度目の夏が来ます
広島と長崎の傷は、まだ時々痛みます

無条件降伏を受け入れた日から
この傷について、あなたを責めたことはなかった
責めたとて、募るのは感情の行き違いばかり
ならば責めずに
私の傷を平和を考える礎の一つに
していただければ本望だと―――

私は責めませんから
自分の立場が悪くなるなどと心配せずに
犯した罪について反省し
未来への教訓に生かして欲しいと
思ってのことでした

でも、それは間違いだったようですね

感情の行き違いをおそれず
私はあなたを責め続けるべきだったのかもしれません
幾度謝罪しても、それ自体を目的としているかのように
私を責め苛むことをやめようとしない
中国さんや韓国さんの固執には
醜悪ささえ感じてしまうこともありますが
確かに、私の武装を阻止する一端になっている
だが、あなたは…

子供のようなあなたは
自分が正しくないことを正視したくなくて
議論をすり替えてしまう

挙句の果てに
原子爆弾は更なる大量虐殺を止めるために
必要だったと仰るのですね

無辜の市民を
無差別大量虐殺したことを
正義だと仰るのですね

広島・長崎だけではありません
総力戦では市民すべてが兵力となる
などと強引な理屈をつけて…
私の全身には焼夷弾に焼かれた
やけどの花が咲き乱れました

そしてあなたは今も
正義の名の下に
他国への侵攻をやめようとしない

私が感情を犠牲にして
憎しみの連鎖が止まるのならと
思ってまいりました
ですが、あなたを許したのは間違いだったようです

アメリカさん、
あなたは間違っています
暴力に依って
相手に要求を飲ませようとすることは
正義ではありません
あなたが目の敵にする
テロリストと同じ
広義のテロリズムです
それを国が正義の名の下に行うというだけで
どうして許されることがありましょう

私は、私が過去に行った悪に対して
必死に向き合っています
中国さんや韓国さんの面罵に
できる限り誠実に向き合い
補償しようと努力してきました
調査し、考察し、二度と再び
同じような行為を起こさぬようにする
ということです

相手が悪ならば
自分は正義であるという
証明は成り立ちません

あなたは愚かではないのですから
本当は分かっているはずでしょう?
大戦中の私が悪ならば
あなたの正義が証明される
ということにはならないのです

あの日と同じ、暑い夏が来て
本当は自分は間違っていたのではないか?
という恐怖がたちのぼってくるたびに
私を責めることで
自分の罪悪感を消そうとするのなら
おやめなさい

罪の意識は受け入れて
反省すればよいのです
それであなたの威厳が傷つくことはありません

この際ですからはっきり申し上げましょう
あなたは間違ってきたのです

拙文にてお手間を取らせてしまい
申し訳ありません
お付き合いいただきありがとうございました

私のことを少しでも思ってくださるのなら
この年寄りの繰言を心に留めて
ご賢察いただけますよう
お願い申し上げます

敬具




腹を切っておいさめいたしますー!!ってハラキリしそうな勢いですね…遺言?いやいやいや!(汗)
無知は罪だと申しますが、「言ってくれなきゃ分かんないよ!」と
けろりんぱと主張する相手には懇切丁寧に説明するしかないんじゃないでしょうか。
実は韓国さんが米国で熱心にロビー活動していたあのネタもちょっと入ってるけどぼかしておきます。
(ヘタでは私自身の主張が入らないように細心の注意を払ってたのに混じってしまっ…忘れてください!)
日本君、苦手そうですけどね…口下手でホント損してると思う…でもそんな日本君が愛しいです。
無知は罪だというなら私も有罪ですが。
生半可な知識でこういうネタ書くのは大変人を傷つける可能性があるものなのに
お気を悪くされた方がいらしたらごめんなさい…!