我が家のLAN環境 
2004/12/15

既にネットワークを構築していて、Windows 2000 や Windows XP を追加した場合、又は新しいセキュリティソフト導入した場合等で
お互いのネットワーク共有にアクセスできない現象が起こることがあります。
以下の記述の中に参考になる事があれば幸いですが、未だ研究課題ですので参考資料です。

ネットワーク(LAN)ファイルの共有では、一般的に TCP/IP での通信で行われていると思います。

我が家ではWindows XP 導入までは、NetBEUI による通信でネットワークを構築していました。(Windows9x/Me/2000)

   「NetBEUI」プロトコルは、1985年にIBM社が開発したネットワークプロトコル。
   小規模なネットワークでは TCP/IP などのほかのプロトコルよりも高い性能を発揮できる。
   ただし、ルーティング機能は持っていないため、大規模なネットワーク構築には向かない。
   ルーターを越えて外へ出られないことが欠点なのですが、
逆に言うと外から侵入出来ませんので
   LAN内で安全にファイル共有を行うことが出来ます。


ネットワークで TCP/IP を使わない理由としては、インターネット上からのセキュリティの問題とNorton Internet Security の
ファイアウォールを有効にしていると、TCP/IP では ping が通らなかったり、フォルダの共有ができない等の現象が確認されたからです。
  (全のパソコンで Norton Internet Security を導入しています)

   Norton Internet Security および Norton Personal Firewall でサポートしているネットワークプロトコルは「TCP/IP」です。
   NetBEUI や IPX/SPX などのネットワークプロトコルはサポートしていません。  symantec,supportから


これの回避方法として、Norton Internet Security のファイアウォールの機能を無効あるいは、ファイアウォールの設定で
共有を許可したいコンピュータを信頼ゾーンに追加することで通信可能になりますが、ファイアウォールの機能を無効にする事には疑問を
持ちますし、信頼ゾーンに追加する事にも下記のとうり、リスクが伴います。

   信頼ゾーンのコンピュータはファイアウォールによって規制されません。
   ファイアウォールがない場合と同じようにこちらのコンピュータにアクセスできます
   インターネット上のコンピュータを信頼ゾーンに追加する場合は注意してください。
   そのコンピュータが攻撃された場合、こちらのコンピュータもリスクにさらされる可能性があります。
  symantec,supportから

ルータのNAT・IPマスカレードなどの機能からセキュリティ面である程度安全ですが、ソフト面でもセキュリティを有効にしておきたい

以上の理由から、Norton Internet Security のファイアウォールを有効にしていても問題のない NetBEUI を使っていました。

NetBEUI の追加方法

ネットワーク接続に必要な機能を追加するには (Windows98 ME)
ネットワーク接続に必要な機能を追加するには (Windows 2000)


Windows XP の場合、Windows XP ファイアウォールの機能も有効にしますと、TCP/IP では共有は出来ません。
   (TCP/IP プロトコルのみがブロックされます)
インターネット ファイアウォールによってインターネットの参照やファイルの共有ができなくなる

Windows XP から、NetBEUI ネットワーク プロトコルのサポートは廃止されましたが、下記 NetBEUI をインストールする方法から可能です。
Windows XP では NetBEUI プロトコルを使用できない
Windows XP に NetBEUI をインストールする方法


前文に記述しましたが、Windows XP 導入までは、NetBEUI による通信でネットワークを構築していました。
しかし、Windows XP 導入から Microsoft社が推奨していると思われる、NetBEUI から NWLink IPX/SPX プロトコル に変更しました。
もちろん NetBEUI を使ってネットワークを構築されても問題はありません。

   IPX/SPX は、ノベル ネットウェア社が一般的にしたネットワーキング プロトコルです。
   Windows プラットフォームは NWLink 機能により IPX を実装し、これが Windows と Netware コンピュータを通信させます。
   IPX はルート可能で比較的効率がいいので、主に中小規模のネットワークで使用されます。


当然、Windows XP のファイアウォールの機能を有効にしていても
Norton Internet Security のファイアウォールを有効にしていても問題はありません。

ネットワークでネットワーク セットアップ ウィザードの実行後に接続できない
直接ケーブル接続を構成する方法
TCP/IP 以外のプロトコルで、LAN 構築する

上記手順で NetBEUI 又は IPX/SPXプロトコルを追加しても、NetBEUI 又は IPX/SPX で他の PC の共有にアクセスできない場合
以下の設定も確認してください。

  [スタート]−[コントロールパネル] から「ネットワーク接続」を開きます。
  ネットワーク接続フォルダのメニューバーから [詳細設定]−[詳細設定] をクリックします。
  [アダプタとバインド] タブで、Microsoft ネットワーク用クライアントおよび Microsoft ネットワーク用ファイルとプリンタ共有に対し
  NetBEUI 又は IPX/SPX プロトコル がバインドされていることを確認します。

プロトコル バインディングの優先順序を変更するには

  [スタート]−[コントロールパネル] から「ネットワーク接続」を開きます。
  ネットワーク接続フォルダのメニューバーから [詳細設定]−[詳細設定] をクリックします。
  [アダプタとバインド] タブの [ローカル エリア接続のバインド] ボックスの一覧で上または下に移動するプロトコルをクリックし
  [上へ] または [下へ] ボタンをクリックします。

我が家では、ローカルエリア接続のバインドで
  Microsoft ネットワーク用ファイルとプリンタ共有
  Microsoft ネットワーク用クライアント
  でインタネットプロトコル(TCP/IP)はチェックを外しています。

それぞれの PC からのインターネット接続や、ルータ設定の通称「ポートフォワード機能」・「DMZ機能」には何ら影響はありません。

TCP/IPでネットワークが確立出来ない場合、NetBEUI か IPX/SPX を使う事で、解決出来る場合がありますので検討して下さい。