既にネットワークを構築していて、Windows 2000 や Windows XP を追加した場合、又は新しいセキュリティソフト導入した場合等で
お互いのネットワーク共有にアクセスできない現象が起こることがあります。
以下の記述の中に参考になる事があれば幸いですが、未だ研究課題ですので参考資料です。
ネットワーク(LAN)ファイルの共有では、一般的に TCP/IP での通信で行われていると思います。
我が家ではWindows XP 導入までは、NetBEUI による通信でネットワークを構築していました。(Windows9x/Me/2000)
「NetBEUI」プロトコルは、1985年にIBM社が開発したネットワークプロトコル。
小規模なネットワークでは TCP/IP などのほかのプロトコルよりも高い性能を発揮できる。
ただし、ルーティング機能は持っていないため、大規模なネットワーク構築には向かない。
ルーターを越えて外へ出られないことが欠点なのですが、逆に言うと外から侵入出来ませんので
LAN内で安全にファイル共有を行うことが出来ます。
ネットワークで TCP/IP を使わない理由としては、インターネット上からのセキュリティの問題とNorton Internet Security
の
ファイアウォールを有効にしていると、TCP/IP では ping が通らなかったり、フォルダの共有ができない等の現象が確認されたからです。
(全のパソコンで Norton Internet Security を導入しています)
Norton Internet Security および Norton Personal Firewall でサポートしているネットワークプロトコルは「TCP/IP」です。
NetBEUI や IPX/SPX などのネットワークプロトコルはサポートしていません。 symantec,supportから
これの回避方法として、Norton Internet Security のファイアウォールの機能を無効あるいは、ファイアウォールの設定で
共有を許可したいコンピュータを信頼ゾーンに追加することで通信可能になりますが、ファイアウォールの機能を無効にする事には疑問を
持ちますし、信頼ゾーンに追加する事にも下記のとうり、リスクが伴います。
信頼ゾーンのコンピュータはファイアウォールによって規制されません。
ファイアウォールがない場合と同じようにこちらのコンピュータにアクセスできます
インターネット上のコンピュータを信頼ゾーンに追加する場合は注意してください。
そのコンピュータが攻撃された場合、こちらのコンピュータもリスクにさらされる可能性があります。 symantec,supportから
ルータのNAT・IPマスカレードなどの機能からセキュリティ面である程度安全ですが、ソフト面でもセキュリティを有効にしておきたい
以上の理由から、Norton Internet Security のファイアウォールを有効にしていても問題のない
NetBEUI を使っていました。
NetBEUI の追加方法
ネットワーク接続に必要な機能を追加するには (Windows98 ME)
ネットワーク接続に必要な機能を追加するには (Windows 2000)
Windows XP の場合、Windows XP ファイアウォールの機能も有効にしますと、TCP/IP
では共有は出来ません。
(TCP/IP プロトコルのみがブロックされます)
インターネット ファイアウォールによってインターネットの参照やファイルの共有ができなくなる
Windows XP から、NetBEUI ネットワーク プロトコルのサポートは廃止されましたが、下記
NetBEUI をインストールする方法から可能です。
Windows XP では NetBEUI プロトコルを使用できない
Windows XP に NetBEUI をインストールする方法
前文に記述しましたが、Windows XP 導入までは、NetBEUI による通信でネットワークを構築していました。
しかし、Windows XP 導入から Microsoft社が推奨していると思われる、NetBEUI
から NWLink IPX/SPX プロトコル に変更しました。
もちろん NetBEUI を使ってネットワークを構築されても問題はありません。
IPX/SPX は、ノベル ネットウェア社が一般的にしたネットワーキング プロトコルです。
Windows プラットフォームは NWLink 機能により IPX を実装し、これが
Windows と Netware コンピュータを通信させます。
IPX はルート可能で比較的効率がいいので、主に中小規模のネットワークで使用されます。
当然、Windows XP のファイアウォールの機能を有効にしていても
Norton Internet Security のファイアウォールを有効にしていても問題はありません。
ネットワークでネットワーク セットアップ ウィザードの実行後に接続できない
直接ケーブル接続を構成する方法
TCP/IP 以外のプロトコルで、LAN 構築する
上記手順で NetBEUI 又は IPX/SPXプロトコルを追加しても、NetBEUI 又は IPX/SPX
で他の PC の共有にアクセスできない場合
以下の設定も確認してください。
[スタート]−[コントロールパネル] から「ネットワーク接続」を開きます。
ネットワーク接続フォルダのメニューバーから [詳細設定]−[詳細設定] をクリックします。
[アダプタとバインド] タブで、Microsoft ネットワーク用クライアントおよび
Microsoft ネットワーク用ファイルとプリンタ共有に対し
NetBEUI 又は IPX/SPX プロトコル がバインドされていることを確認します。
プロトコル バインディングの優先順序を変更するには
[スタート]−[コントロールパネル] から「ネットワーク接続」を開きます。
ネットワーク接続フォルダのメニューバーから [詳細設定]−[詳細設定] をクリックします。
[アダプタとバインド] タブの [ローカル エリア接続のバインド] ボックスの一覧で上または下に移動するプロトコルをクリックし
[上へ] または [下へ] ボタンをクリックします。
我が家では、ローカルエリア接続のバインドで
Microsoft ネットワーク用ファイルとプリンタ共有
Microsoft ネットワーク用クライアント
でインタネットプロトコル(TCP/IP)はチェックを外しています。
それぞれの PC からのインターネット接続や、ルータ設定の通称「ポートフォワード機能」・「DMZ機能」には何ら影響はありません。
TCP/IPでネットワークが確立出来ない場合、NetBEUI か IPX/SPX を使う事で、解決出来る場合がありますので検討して下さい。