サーモピレー THERMOPYLAE
 
 サーモピレーは1868年、英国で完成

 排水量は948トン

 船名の由来は、古代スパルタとペルシャが戦った古戦場の名

 対抗船は、翌年完成したカティサーク

 処女航海で、ロンドンからオーストラリアのメルボルンまで63日間で到着し快速船の名をほしいままにした。

 1872年、120万ポンドの新茶を満載した同船は、中国の上海を出航。

 わずかに遅れて同船を追うカティサークと史上名高い渡洋レースの幕は切って落とされた。

 レースは7日間の差をつけてサーモピレーの勝利

 風に恵まれれば、17ノット以上の快速を誇ったサーモピレーも時代の風には逆らえず、ポルトガル海軍に転売

 され、1970年10月、標的船にされ、栄光の船体を消滅。