RAIDの構築
RAIDについて

RAIDが一般化あるいはマザーボードの差別化のためか、IDE RAIDコントローラを搭載したマザーボードや
Serial ATA対応RAID機能を搭載したマザーボードをよく見かけるようになりました。

RAIDの種類にもいろいろありますが、一般的にRAID 0 やRAID 1 が多く使われているようです。


RAID 0は、「ストライピング」とも呼ばれます、2台のハードディスクに対してデータを分割して同時に
 読み書きする事により、処理の高速化を実現することができる技術です。
 複数のハードディスクを1つの大容量ドライブとして利用可能になるのもRAID 0のメリットです。
 処理速度は向上しますが、複数のハードディスクに分割してデータが記録されますのでハードディスク
 1台の故障ですべてのデータが失われることになります
 (故障していないハードディスクのデータも無意味なものになってしまいます)

 ハードディスク1台で使用するよりも、RAID 0の方が信頼性では劣ることになります。

RAID 1は、「ミラーリング」とも呼ばれます、2台以上のハードディスクに対しまったく同じデータを
 書き込むことで信頼性の向上を望むことができる技術です。
 1台のハードディスクが故障しても、故障していないハードディスクでデータは完全に保たれ
 システムは問題なく稼動し続けることができます。
 
 しかし2台のハードディスクを使用するのに、1台分の容量しか利用できないという効率の悪さが
 デメリットとなります。


今回は、Windows 2000 Professional と IDE RAIDカード(Promise Technologiesの「FastTrak 100」)による
ミラーリングを構築する例を取り上げます。
(Windows XPでも同じ方法で構築が可能です)

ASUS P4C800 Deluxe(Promise 20378 RAID controller)でのRAID構築はこちら

作業工程は新しい2台のHDDでRAID 1を構築した後、起動ディスクを使ってFDISKコマンドで領域を
基本領域と拡張領域(Cドライブ・Dドライブ)に分け、DドライブをFAT32であらかじめフォーマットします
その後、CドライブにWindows2000をインストールします。

起動ディスクを使ってFDISKコマンドを行わない方やRAID構築後OSをインストールされる方
OSのインストール過程でパーティションを分けられる方は、NO4〜NO6ページは飛ばしてNO7から行ってください。

既にWindows 2000が動作しているPCでRAID 1を構築される場合は、RAIDカードをPCIスロットに差し
そのデバイス・ドライバのインストールを行います。
次にRAIDカードに既存のハードディスクと新ハードディスクを接続し、BIOSセットアップ(「FastBuild BIOS」と
呼ばれる)を起動し、設定を行います (NO3を参照)

1 RAIDを構築するハードディスクは、同じ機種の同容量が望ましいが、必ずしも同機種、同容量でなくても
  可能です(異なるHDD容量の場合は容量の少ない方に合わされます)

2 RAIDカードをPCIスロットに取り付けます。
  IDE RAIDコントローラ搭載のマザーボードの場合は、IDEコネクタの3/4を使用し
  Serial ATA対応RAID機能を搭載したマザーボードの場合は、RAID機能をサポートしているSerial ATAコネクタ
  を使用します

  又 IDE RAIDコントローラを搭載のマザーボードの場合や、Serial ATA対応RAID機能を搭載したマザーボード
  の場合はBIOSでRAIDの項目を有効にします。
RAIDカードをPCIスロットに取り付けます
RAIDカードにフラットケーブルを接続します
HDDにフラットケーブルを接続します
写真ではMobile Rackを使っていますので、これに接続しています
NO1
2003/08/05