トップページへもどる
BIOS の基礎知識
2004/05/16
 BIOSとは 
  
  BIOS とは「Basic Input/Output System」を略した用語で日本語では「基本入出力システム」になります
  BIOS はソフトウエアですが、実装形態や役割の面で一般的なソフトウエアとは異なり、ハードウエアを
  管理する特殊なソフトウエアです

  通常OS(Windows)やアプリケーション・ソフトはHDDにインストールすることで使える状態となりますが
  BIOSはマザーボード上のフラッシュROMという半導体チップにあらかじめ収納されています

  

・ 起動におけるBIOSの役割

  パソコンの電源を ON にするとまず CPU が BIOS を読みに行き BIOS ROM 内にある
  初期化プログラムを実行します
  初期化プログラムはビデオカードやメモリなど基本的なデバイスの診断及び周辺機器の初期化を
  行い起動の準備を行います
  (初期化のプロセスは画面に表示されPOSTと呼ばれています)

  その後BIOSで設定してある起動ドライブ(HDD)からマスタ・ブート・レコードをメモリへコピーを行い
  以降メモリにコピーされたプログラムを実行します
  この時点でBIOSの起動プロセスは終了となります

・ BIOSの種類

  BIOSメーカー、Award(Award Software International Inc)、AMI(American Megatrends Inc)
  Phoenix(Phoenic Technologies Ltd)の3社が有名です
  Award社はPhoenix社に合併されました
  それぞれ「アワードバイオス」「アミバイオス」と呼ばれ、起動時に表示される文字から判別できます
  
  この他、大手メーカー製パソコンでは「独自BIOS」を搭載している場合もあります

  同じマザーボード・メーカーの製品でも、BIOSの基本項目は同じですが、チップセットや搭載されている
  オンボードデバイスの違いで、BIOSの設定項目が多少異なります
  
・ CMOSとは
  
  パソコンを自作していると、「CMOSクリア」を行う事があります
  
  BIOSで設定した内容(各種設定・時間等)は別のチップ、CMOSに保存されます
  BIOSは読み出し専用メモリ(フラッシュROM)に格納されていますが、CMOSはSRAM (RAM)です
  (フラッシュROMは電気的にソフトウエアの内容を書き換えることの出来る読み出し専用メモリ)

  ROM(BIOS)は電源を切っても内容は失われませんが、RAM(CMOS)は電源を切ると内容は
  失われてしまいます
  CMOSはマザーボードでは電源ユニットからの電気とマザーボード上の電池、コンデンサに蓄えられた
  電気でその情報を保持しています

  「CMOSをクリアする」行為はCMOSに供給されている電気を切って、BIOSの設定内容を消去する事です

  
Award(Phoenix) あるいは AM I と書かれたシールが
チップ表面に貼られている場合が多い

マザーボードによっては、チップが2個搭載されている
場合があります
この場合は、1個が予備として働き、片方が壊れても
予備を使って動作し続けるようになっています