2016年
01/01  世界遺産の平等院など剥落数十件、接着に使用の合成樹脂原因か 文化庁が方法見直しへ

産経新聞より。

藤田嗣治が、愛知県瀬戸市ゆかりの画家北川民次を描いた肖像画二点が同県尾張旭市の北川の遺族宅にあることが分かった。うち一点の油彩は専門家にもほとんど知られていないとのこと。
板に油彩した肖像画は縦33センチ、横23.6センチ。画面右上に「北川民次」、右下に「嗣治謹写」、三七(昭和十二)年十一月二十八日の日付があり、北川が住んでいた東京で描かれたとみられる。戯画化されており、北川の長男の妻によると、北川は「僕はこんな顔をしているかな」と感想を話し、長くアトリエにしまわれていた。
もう一点の肖像画は紙に鉛筆・水彩で、23年に北川がいたメキシコで描かれた。縦35.3センチ、横37センチ。北川家の居間に飾られた時期がある。81年に東京の画廊で展示されるなど、存在は知られていた。
二人は、メキシコで美術教育に打ち込んでいた北川を藤田が南北アメリカ歴訪中に訪ねるなどして交流。北川は帰国後に二科会員に推挙されたのは「藤田先生の熱心な口添えがあったからだろう」と随筆に記している。藤田はこのころ既にパリで名声を得ており、一方の北川はやがてメキシコ美術の紹介者となるほか働く民衆や家族を独特のタッチで描いて名を成した。

中日新聞より。肖像画二点は四月二十九日から七月三日まで名古屋市美術館で開幕する「生誕130年記念 藤田嗣治展」で公開されるとのこと。

産経新聞より。

兵庫県南あわじ市で昨年見つかった「松帆銅鐸」(弥生時代中期、紀元前3〜同2世紀)について、県教育委員会や奈良文化財研究所などは7日、未調査だった銅鐸2個の内部に音を鳴らす青銅製の棒「舌」と、舌をつるす「ひも」があったと発表した。これで発見された7個の銅鐸全てに舌があり、うち4個でひもを確認した。
同研究所によると、7個のうち、大きい銅鐸に小さい銅鐸を納めた入れ子状態のものが2組4個ある。昨年8月、うち1組2個の内部から、舌とその穴に通るひもが見つかっていた。
今回は残る1組2個を調査。大きい銅鐸(高さ31.8センチ)の中に長さ13.8センチの舌があり、穴に太さ4〜8ミリのひもが通っていた。小さい銅鐸(高さ21.3センチ)にも長さ7.8センチの舌と太さ3ミリのひもが残っていた。
ひもは植物性の繊維で、銅鐸が埋められた時期を探る放射性炭素年代測定の資料になる。

読売新聞より。

共同通信より。

共同通信より。

産経新聞より。

朝日新聞より。

毎日新聞より。

日本最古の本格的寺院、飛鳥寺(奈良県明日香村)の本尊・銅造釈迦如来坐像(通称・飛鳥大仏、重要文化財)の材質調査に、今夏から取り組むとのこと。
鎌倉時代に火災に遭い、ほとんど原形をとどめていないとも考えられてきたが、昨年の予備調査で造立当初の部分があることを確認。頭部についても当時の造形のまま残っている可能性が高いとのこと。
飛鳥大仏は像高275センチの鋳造仏。渡来系の仏師、鞍作止利が手がけ、609年に完成したとされる。奈良・東大寺の大仏造立(752年開眼)を100年以上遡り、文献上、日本で制作されたことが確認できる最初の仏像。

読売新聞より。

AFPBB Newsより。