2011年
03/02 うねりまくるタイル 岡本太郎さん「ダンス」復活
今年で生誕100年を迎える、故岡本太郎さんのモザイクタイル画「ダンス」が、約40年ぶりに高島屋大阪店に復活したとのこと。1969年ごろまで大阪店の大食堂に飾られていたもので、約4カ月間に及ぶ修復を経て、7階レストラン街で再び客を出迎える。
増床・改装を経た大阪店が3日に全面開業するのを前に1日午前、除幕式があった。1センチ四方、38色のタイル約5万7千個が敷き詰められた「ダンス」は、たて約2.4メートル、横約3.5メートル。大食堂の閉鎖後は、大阪店の近くで保管されていたが、タイルを製造したINAX(愛知県)の協力で修復されたとのこと。
朝日新聞より。
兵庫県立考古博物館(播磨町)は2日、朝来市にある前方後円墳「池田古墳」(全長141メートル)で、完全な形の水鳥形埴輪1体が全国で初めて見つかった、と発表したとのこと。これまでに発掘された鳥形の埴輪は計23体となり、一つの古墳から見つかった数としては全国最多。
完全形の埴輪は高さ48センチ、幅21センチ、長さ44センチ。土台の上に作られており、土台部分を埋めて飾っていたらしい。くちばしの鼻の穴や羽毛の線、折りたたんだ翼の形状まで、精巧に作られている。また、土の色が円筒埴輪や家形埴輪と違い茶色っぽい。
発掘に当たった同博物館の渡辺昇学芸委員は「黒雲母などが含まれていることなどから、但馬で作られたものではない。巣山古墳(奈良県広陵町)で見つかった水鳥形の埴輪とよく似ており、中央で作って但馬に運んだのでは」と推測しているとのこと。
神戸新聞より。
北國新聞より。
共同通信より。
大阪府吹田市の万博記念公園で「太陽の塔黄金の顔展」が5日から開催されるのを前に4日、報道関係者向けの内覧会が行われた。
岡本太郎生誕100年を記念し、日本万国博覧会記念機構が企画。初公開となる「黄金の顔」は、大阪万博の際に太陽の塔に取り付けられていた初代の実物。直径10.6メートル、鼻の高さ2.8メートルの巨大な顔を間近で見ることができる。同展ではこのほか、大改修の様子を撮影した映像や万博開催時の写真パネル、ホステスの制服のレプリカなど計約300点を展示するとのこと。
産経新聞より。展覧会は4月10日まで。
メルシャンは4日、北佐久郡御代田町の「メルシャン軽井沢美術館」の収益環境が厳しいとして、11月6日に閉館すると発表したとのこと。
同館はウイスキー蒸留所の敷地に、たる貯蔵庫群を改修して1995年に開館。所蔵品はなく、作品を借りてこれまで29の企画展を開き、累計で約87万人が訪れた。来館者は96年の10万人をピークに近年は減少気味だったという。
信濃毎日新聞より。
林原美術館は予算を削減し、来年度も事業を継続するとのこと。
同美術館によると、運営資金約8000万円は、美術品などを担保に林原から借り入れて調達する。収益改善を目指し、入館料を値上げするとのこと。スポンサー企業が見つかった場合、林原からの借り入れを打ち切り、運営を委託する方針。同社の更生管財人代理の弁護士によると、会社の事業と切り離し、美術館事業単体での売却もあり得るという。
毎日新聞より。
朝日新聞より。
美術評論家の瀬木慎一さんが15日、死去した。80歳。
戦後、花田清輝、岡本太郎らの前衛芸術運動「夜の会」に参加し、美術評論を始めた。ピカソ、北斎、写楽らの作家研究を深め、多くの展覧会を企画。総合美術研究所を設立し、国内の美術市場を継続して調査した。著書に「名画の値段」「日本美術事件簿」など。
朝日新聞より。
東日本大震災は、地元の美術館にも大きな影響を与えた。だが、東北6県と茨城県の主な美術館では、けが人はなく、収蔵品への被害も心配されたほどではなかった。
気仙沼市と南三陸町が管理運営するリアス・アーク美術館は津波被害こそ免れたが、壁が割れ、天井の一部が抜け落ち、数点の作品に被害があった。仙台市の宮城県美術館では、免震台などの対策をしていたため、所蔵品に被害はなかった。
岩手県では、盛岡市の県立美術館で彫刻数点が倒れた。花巻市の萬鉄五郎記念美術館の所蔵品は無事だった。
福島県では、福島県立美術館でやきもの1点が、いわき市立美術館で彫刻1点が倒れた。
青森県の県立美術館、十和田市現代美術館、八戸市美術館、秋田県の県立近代美術館、山形県の山形美術館では所蔵品に被害はなかった。
茨城県では、水戸芸術館でホールにあるパイプオルガンのパイプが落下、展示中の作品も一部が崩れた。茨城県近代美術館は、2体の等身大のブロンズ彫刻など数点の彫刻が倒れたという。北茨城市の県天心記念五浦美術館は駐車場や庭園に地割れや断層ができた。県陶芸美術館は「古陶の譜」に展示していた作品数点が傷ついた。
東北6県と茨城の主な美術館は、ほとんどの館が現在、休館中。
朝日新聞より。
海外から借り受けた美術品が破損や盗難にあった際に、国が損害の一部を補償する美術品国家補償法が衆院本会議で可決、成立した。作品の保険料高騰による美術館の負担を軽くし、世界的名品の展覧会を地方でも開きやすくする。遅くとも6月上旬には施行される見通し。
朝日新聞より。
共同通信より。
共同通信より。






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