2010年
01/01 ドガのパステル絵が盗まれる=約1億円−仏
警察当局が31日明らかにしたところによると、マルセイユでドガのパステル画1点が盗まれたとのこと。約80万ユーロ(約1億円)の価値があるという。
この絵は舞台衣装を着た歌い手たちを描いた「合唱歌舞団」で、32センチ×27センチ。パリのオルセー美術館が貸し出していたマルセイユのカンティニ美術館から盗まれたとのこと。カンティニ美術館ではドガの作品約20点を含め、劇場をテーマにした絵画の特別展覧会が催されていた。館員が31日に開館したところ、この絵が壁から外されてなくなっていたという。
捜査責任者は何者かが侵入した痕跡はないとして、入場者や内部関係者の仕業ではないかとの見方を示している。
時事通信より。1月2日付産経新聞によりますと、美術館の夜間警備員1人を拘束し取り調べているとのことです。
紀元前からお茶を飲む習慣があったとされる中国で、専修大学講師、水上和則さんが、陝西省の遺跡から出土した唐代のガラス製瑠璃碗が飲茶用の最古の「茶碗」であることを考古学史料から初めて特定したとのこと。茶碗発祥の考古学的研究は珍しく、専門家は「貴重な研究」と注目している。
水上さんは2005年から文部科学省の研究チームに参加し、考古学の立場から日本の茶の湯文化の源流を調べた。研究では、1987年に陝西省の法門寺遺跡から発見された唐代の石碑に、「瑠璃茶碗」と記された文字を発見。同遺跡から瑠璃碗も出土した。水上さんはこの瑠璃碗こそ文献上、確認できる初めての「茶碗」と特定したとのこと。さらに、遼の時代(10世紀頃)の墳墓から出土した斗笠碗が、瑠璃碗とほぼ同じ形で、碗の口径(12.7センチ)も重なるため「茶碗として作られた」と指摘する。また、斗笠碗が1265年の墳墓の壁画にも描かれているのを発見。唐代以来、約400年にわたって瑠璃碗の形が茶碗として定着していたと結論づけているとのこと。
読売新聞より。
共同通信より。
共同通信より。
共同通信より。
共同通信より。
ロイターより。
ポーランド西部ポズナニの警察は13日、2000年9月にポズナニの美術館から盗まれたクロード・モネの作品を発見し、絵を持っていた男を逮捕したと発表した。
DPA通信によると、盗まれた絵はモネの「プールビルの海岸」。絵は、盗難当時約100万ドル(約9千万円)の価値があるとされた。近く元の美術館に戻される予定。
朝日新聞より。
共同通信より。
内閣府が16日発表した「文化に関する世論調査」によると、過去1年間に映画館や劇場などで直接、文化・芸術を鑑賞した人は62.8%だったとのこと。文化・芸術の振興にかかわる寄付をしたことがある人は9.1%。子どもの文化・芸術の体験が「重要」は93.1%。
日経新聞より。
奈良時代の新薬師寺の遺構が出土した奈良教育大構内で、創建当初の仏像の破片が見つかったとのこと。同大学によると、木糞(こくそ)漆と呼ばれる素材で、当時の最高技術で作られた乾漆像の仏像が安置されていたことが判明した。
構内では08年秋、東西68メートル、南北28メートルと推定される建物の基壇跡が見つかり、7体の薬師如来が並んでいた「七仏薬師堂」の跡とみられている。
仏像の破片は、基壇跡の南約50メートルの地点で見つかったとのこと。縦3センチ、横4センチ、厚さ1.5センチで衣のひだとみられる。これまでも漆の破片は見つかっていたが、仏像と分かるものは初めて。
毎日新聞より。
文化庁は、権利者の利益を不当に害しない公正利用なら自由に著作物を使える「日本版フェアユース」の方向性を固めたとのこと。写真の端に絵画が写ってしまう場合など、意図しない付随的利用などに範囲を限定する。ITベンチャー企業によるテレビ番組の転送サービスなどは適用対象から外れる見通し。
日経新聞より。「早ければ2011年の著作権法改正を目指す」とのこと。
共同通信より。
奈良県御所市の秋津遺跡で、両側に柱穴がある溝を方形に巡らせた古墳時代前期の遺構が見つかったとのこと。県立橿原考古学研究所が20日発表した。こうした形状の遺構の出土は初めて。建物跡を囲んでいることから板塀の跡とみている。5世紀の古墳を中心に見つかる囲形埴輪の原型となった可能性があるという。
朝日新聞より。
大阪市の平松邦夫市長は22日、北区中之島を予定地にした市立近代美術館構想について財源に寄付を募るアイデアも表明し、実現に意欲を示したとのこと。
平松市長は08年12月に建設方針を表明。新年度予算に調査費を計上し、10年度内にも、規模を縮小して美術館の基本計画を作り直すとのこと。寄付を集めるため、全国でキャラバン展示会なども実施する考え。完成・開館は早くても16年度になる見通し。
毎日新聞より。この御時世に100億集めたいそうです。
平安時代の僧、空海が唐から持ち帰りながら、実物が確認できず、幻の論文と考えられてきた「三教不斉論」。その内容を写し伝えた江戸時代の写本を、高野山大学密教文化研究所委託研究員の藤井淳さんが、東京都立図書館の諸橋文庫で見つけたとのこと。
「三教不斉論」は、空海が唐から持ち帰った経巻や仏具などの一覧を記した「御請来目録」に名が見られるが、内容は不明で、写本も存在しないと考えられていた。見つかった写本は縦26センチ、横16センチほどの和とじの冊子で、文末の来歴などから江戸時代の1861年、阿波国(現在の徳島県)千福寺の僧・良応が筆写したとみられる。
今回、同論が儒教、道教、仏教の三教の優劣を論じ、仏教が最も優れていると説いた内容だったことが分かった。空海が持ち帰った書は密教関係などが多く、この論文のように他の教えとの比較論は珍しいという。
朝日新聞より。
共同通信より。
これまで未公開だったフランス絵画などを紹介する美術館が4月、名古屋市に開館する。愛知県の工作機械メーカーが運営する「ヤマザキマザック美術館」だ。約300点の所蔵品には、ロマン主義のドラクロワや新古典主義のアングル、印象派のモネらの作品が含まれ、18〜20世紀初頭のフランス美術史を一望できる内容。
コレクションの中心となる絵画は約80点。モネやモディリアーニら人気作家とともに、18世紀の画家でロココ絵画の代表、ワトーやブーシェら日本の美術館では珍しい画家の作品も交じる。約130点を数える工芸品では、ガレの作品が約50点を占める。
朝日新聞より。「ヤマザキマザック美術館」:開館は4月23日とのこと。
共同通信より。
共同通信より。1月27日付読売新聞の見出しは「薬師寺東塔・天井画の「華」顔料の剥落進む」となっており、書き手により変わるものだなと。
共同通信より。






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