2009年
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04/01 円山応挙の障壁画、鮮やかに複製 兵庫の寺、最新技術駆使
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共同通信より。
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浄土真宗本願寺派の本山・西本願寺で1日、修復を終えた御影堂内に、宗祖・親鸞の木像(高さ約85センチ)を安置する御動座法要があった。僧侶が輿に木像を乗せ、仮安置されていた阿弥陀堂から移したとのこと。 木像は親鸞が71歳のとき自作したと伝えられており、宗派の信仰の中心とされている。安置する御影堂を約200年ぶりに大修復するため、1999年6月17日に阿弥陀堂へ移されていた。 朝日新聞。1636(寛永13)年に再建された御影堂は国の重要文化財。
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藤原定家(1162〜1241)の自筆の手紙が発見された。裏面ははぎとられているが、表に残った字の跡や紙の形状などから、定家の日記「明月記」の一部が書かれていたとみられるとのこと。 愛知県内の個人が所蔵していたもので、徳川美術館の調査で明らかになったとのこと。タテ31.4センチ、ヨコ95.8センチで、表装されている。「定家様」と呼ばれる筆跡や、末尾にある「五旬病者家」という署名から、定家の自筆と判定されたとのこと。「五旬」は「五十」を意味することから、定家が50代だった1210年代の手紙とみられる。 内容は、民部卿(きょう)などを務めていた定家が、後鳥羽上皇の行幸の準備について頭弁(とうのべん)という役職者に問い合わせたものと読めるとのこと。当時の習慣で、頭弁が行間などに返事を書いて返送。その裏側を利用して定家が日記を書いたとみられる。日記の年代や内容はまだ明らかになっていない。 朝日新聞。「徳川美術館の調査では他に平安時代の高僧・覚鑁(かくばん)の自筆書状も見つかった」とのこと。「これらの文書は徳川美術館で11日から始まる「書の名品をたずねて」展で公開される」とのことです。
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インドの思想を源流に日本では極楽往生を願うために使われた五輪塔の図に18世紀の最先端の世界地図をはめ込んだ前例のない和洋融合の「地理図」の掛け軸が、京都大で見つかったとのこと。 京大所蔵の近世公家コレクション「勧修寺(かじゅうじ)家文書」から、企画展に向けた調査で見つかった。五輪塔図の下2つの地と水を表す部分に、地球儀を平面図にした「和蘭新定地球図」(18世紀)を描いており、大陸と海を地と水に見立てた可能性があるとのこと。軸を収めた木箱に所有した僧の名と「地蔵菩薩宝物」とが記され、軸を掲げて読経していたのではないかという。 京都新聞。
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インドの思想を源流に日本では極楽往生を願うために使われた五輪塔の図に18世紀の最先端の世界地図をはめ込んだ前例のない和洋融合の「地理図」の掛け軸が、京大所蔵の近世公家コレクション「勧修寺家文書」から見つかったとのこと。
五輪塔図の下2つの地と水を表す部分に、地球儀を平面図にした「和蘭新定地球図」を描いており、大陸と海を地と水に見立てた可能性がある。 京都新聞。掛軸は「交錯する文化」展で8日から公開するとのこと。京都大学総合博物館で5月10日まで。
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展覧会などで海外から美術品を借りる際にかかる保険料がかさみ、美術館を悩ませているとのこと。保険料算定の基礎となる作品の評価額が金融危機以前の高騰を受けて高止まりしているためで、高額作品の展示断念や、規模を縮小するケースも。文化庁は国が保険の一部を肩代わりする検討を始めた。
日経新聞。
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共同通信より。
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共同通信より。
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共同通信より。
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京都府は、京都文化博物館の平成23年度のリニューアルに向け、国宝や重要文化財を常設展示に加える準備を始めたとのこと。21年度予算に設計費約2500万円を計上した。22年度から工事を始める予定。 府によると、19年度の博物館来場者総数は過去最高の約84万8000人。しかし、常設展は数年5万人弱で微減傾向が続いているとのこと。 産経新聞より。
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ロイター通信より。
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奈良・正倉院の宝物「紅布衫(べにぬののさん)第4号」(八世紀)がベニバナ染めの布では国内最古と分かったと、宮内庁正倉院事務所が24日、発表した。ベニバナは古来染料に使われ、邪馬台国の有力候補地、纒向(まきむく)遺跡(奈良県桜井市、3世紀)でベニバナ花粉が確認されているが、退色しやすく、染め物として残存するのは珍しいという。 紅布衫は丈84センチ、幅57.5センチ。前の割れたTシャツ形で、袖や身ごろに縫い合わせた痕跡があり、仕立て直して子供用にした衣類とみられる。すそに「刑部小君」「天平13年10月」(741年10月)と墨で書いてあり、租税の一種「調庸物」として、地方を治める国司や郡司から都へ納めたものとみられる。 同事務所は蛍光分光分析で調査し、ベニバナ染めと確認。正倉院宝物でベニバナ染めを確認したのは初めてという。 日経新聞。
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共同通信より。文化財って結構頻繁に壊れたり壊したりしている。このコンテンツ始めて続けていくうちにわかったことです。
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奈良・正倉院の宝物、伎楽(ぎがく)面を彩る白色顔料に、複数の種類の貝殻をリサイクルして原材料にしていた可能性があることが分かり、宮内庁正倉院事務所が24日、発表した。同事務所は「顔料用にわざわざ貝を採ったとは考えにくい。貝塚やゴミ捨て場から拾ったのでは」とみている。 正倉院には乾漆など171の伎楽面が伝わる。はげ落ちた顔料片などを走査電子顕微鏡やエックス線で調べ、貝殻を原材料にする顔料にはカキの貝殻を砕いたものと、巻き貝や二枚貝など複数の種類の貝殻を砕いたものと、2種類以上があることを突き止めた。 同事務所の過去の調査では、正倉院宝物の貝殻が原料の白色顔料(貝殻胡粉)はカキだけだったとのこと。それまでは、貝殻胡粉は室町時代ごろに使われ始めたとされていた。 日経新聞。
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阪急電鉄の創始者、小林一三(雅号・逸翁)が、池田市内に美術館の建設を計画していることを示す図面が見つかり、24日、逸翁美術館が明らかにした。同美術館は現在新美術館への移転作業中で、3月4日に職員が事務所を整理していたところ、戸棚から「池田美術館設計図 逸翁」と記された封筒が見つかったとのこと。 設計図は、美術館の外観や立面図、断面図など計10枚。作成年月日は、昭和28年6月22日と記されており、昭和32年に84歳で死去した小林一三が、晩年に構想を持ち、作成されたものとみられている。構想では、新美術館の開館地を予定地とし、広さは延べ約1000平方メートル。2階建てで6つの展示室と中庭などが描かれていたとのこと。 産経新聞より。
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現存する絹の絵巻物で最古とされる清浄光寺(神奈川県藤沢市)所蔵の国宝「一遍聖絵」(全12巻)のうち、模写された巻第七の絵4枚が、原本の東京国立博物館所蔵の国宝「一遍聖絵巻第七」の絵を、薄い和紙などを使って下図を描く「引き写し」の技法で精密に写されていたことが25日、同寺のコンピューター解析で分かった。特に中心部は正確に再現。模写絵が国宝になった例は珍しく、模写でありながら原本と同程度の価値をもたされたとみられる。 原本の一遍聖絵は、時宗の開祖・一遍上人の生涯を描いた鎌倉時代の絵巻物。弟子の聖戒が、説明文の詞書を編集、絵師の方眼円伊が描き、一遍上人の死から10年後の正安元(1299)年に完成したとされる。巻第七には、一遍が京都の四条道場、市場道場などを巡りながら念仏を唱え、布教する様子が描かれているが、江戸時代に全4枚と詞書の一部が流出。清浄光寺所蔵の模写は、流出前に描かれたとみられる。 産経新聞より。
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共同通信より。正倉院宝物「椰子実」に似ているらしい。人面容器は、守山市立埋蔵文化財センターで5月10日まで展示。
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共同通信より。「朱雀」は来年5月15日−6月13日、奈良文化財研究所飛鳥資料館で初めて一般公開するとのこと。「青竜」「白虎」「玄武」も同時に展示されるそうです。
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文化庁は28日、アニメ、漫画、映画などの作品を展示するための美術館「国立メディア芸術総合センター」(仮称)を新設する構想を発表したとのこと。東京・お台場が候補地で、来場者数の目標は年間60万人。2009年度補正予算案に建設費用117億円を計上しており、11年度の完成を目指すとのこと。 検討会が今回まとめた構想では、延べ床面積約1万平方メートルの4-5階建てとなる見通し。館内にスクリーンを備え、常設・企画展示などを行う。将来を担う人材を育成するため公開講座も実施するという。 運営は独立行政法人国立美術館が外部に委託するとのこと。年1億5000万円程度の入場料を見込むほか、企業の協賛金、関連グッズ販売、イベント会場としての使用料で運営費用を賄う予定。 時事通信。お台場といったらビッグサイトとはしごって感じになるのでしょうか。ビッグサイトはそういう催しばかりというわけではないですが。
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