2002年 |
04/05 被爆マリア像モデルと対面 |
長崎への原爆投下で、頭胸部だけが焼け残った浦上天主堂の聖母像「被爆マリア」が4日、国立西洋美術館で開催中の「プラド美術館展」に展示されている、像のモデルの絵画、ムリーリョ作「無原罪の御宿り」と対面した。 木造の「被爆マリア」は1920年代に、ヨーロッパで作られて同天主堂に送られたといわれている。現在は、平和と反核のシンボルとして再建された同天主堂に保管されている。今回の対面は、この像を世界遺産にしようと、活動している市民団体が計画した。 プラド美術館展の主催といえば、読売新聞社。このような事情を考えると、展覧会の宣伝も兼ねた記事なのではないかと。でも、まぁ美術関係ではありますので、紹介してみました。 |
04/07 “盗難文化財天国”を返上 ユネスコ条約批准へ |
政府は6日、盗難にあった美術品など文化財の輸出入を阻止するための「文化財の不法輸出入等禁止条約(ユネスコ条約)」について、今国会に条約批准案と国内関連法案を提出する方針を固めた。 発展途上国で盗まれた文化財が日本などで高値で取引され、結果的に略奪や盗掘を助長している現状を改善するのが目的で、文化財が盗まれた国の返還請求期間を現在の2年から10年に延長することなどを関連法案に取り込む方針。 |
04/09 故・舟越保武氏の彫刻、信仰の場へ |
2月5日に死去した彫刻家・舟越保武氏の作品「十字架の道行(1952制作)」が、今夏から東京・代々木のカトリック初台教会の聖堂に飾られる。「信仰の場に置きたい」という舟越氏の生前の希望が実現する。 作品は、制作場所の仙台市の教会改築に伴って取り外され、1993年から同県東和町の萬鉄五郎記念美術館が保管していた。同美術館では今月21日まで「お別れ展」を開催している。 |
04/16 日本の名品、韓国出展 国宝・重文など189件、298点 |
W杯記念事業の一環で、来月14日からソウルの国立中央博物館で開かれる「日本美術名品展(7月14日まで)」の出品予定作品が16日出揃った。 出品されるのは、絵画、彫刻、工芸品、考古資料など縄文時代から近世までの美術品。国宝は17件で、重要文化財は72件に上る。 日本では、「韓国の名宝」展を開催中。会場:大阪歴史博物館(-5月6日)・東京国立博物館(6月11日-7月28日) |
04/17 80年間非公開だったモネの「睡蓮」、オークション出品へ |
ロイターより。約80年間一般公開されていなかったクロード・モネの作品が、6月24日にロンドンで開催されるオークションに出品される。作品は、連作「睡蓮」48点のうちの1点。このほか、初めて一般公開されるエドガー・ドガのバレエを題材にした連作も出品予定とのこと。 |
--06/25 「睡蓮」オークション・その後の話 |
ロイターより。24日、ロンドンで開催された印象派・近代美術のオークションで、クロード・モネの「睡蓮」が、1350万ポンドで落札された。サザビーズの予想落札価格は1000〜1500万ポンドだった。 作品は、1925年以降は公開されたことがなく、40年からは、フランスの個人コレクションに所蔵されていた。 |
04/20 知恩院三門と本堂を国宝に |
文化審議会は19日、近世初期の大建築として知られる京都市の「知恩院三門」と「本堂(御影堂)」の2件を国宝に、大津市の「旧伊庭家住宅(住友活機園)」など建造物9件を重要文化財に指定するよう答申した。 |
04/23 横山大観の名画に関する裏事情 |
週刊朝日5/3,10号「GWワイド特集 損得情報」より。60年ぶりに発見された幻の名画、「龍躍る」をめぐる謎について。 今年2月、この作品は業者専門の美術交換会に出品され、8億4千万円で落札された。業界では「せいぜい2、3億」と予想されていたにもかかわらず、終わってみればこの高値。なんでだろ?というのが、第1の謎。第2の謎は落札者。出品者自ら落札したのではないかという噂しきり。以下、キナくさい話しが続きます。 |
04/26 村上隆の作品、クリスティーズ表紙を飾る |
日経BP社 BizTech Newsより。村上隆の立体作品が、5月15日にニューヨークで開かれるクリスティーズのオークション・カタログの表紙になった。予想落札価格は、8万〜12万ドル。作品は、「HIROPON」というタイトルの巨乳フィギュア。
記事では村上隆氏のことを「日本では一般的知名度のあまりない」と評してましたが、そうでしょうか?かなり有名だと思いますが。 |
--05/16 村上隆作品・その後の話 |
asahi.comより。38万ドル(約4860万円)で落札されたとのこと。予想より上回りました。この作品、97年の購入時には300万円だったとか。 |