2001年
08/07 カルナック神殿崩壊危機 エジプト・ルクソール
古代エジプトの巨大遺跡、同国南部ルクソールのカルナック神殿が、周辺の地下水位の上昇により将来崩壊の危険性もあることがわかり、エジプト政府が先月から、遺跡保護のための緊急対策を開始する一方、ユネスコも支援に乗り出すことになった。
下水道が未整備のまま、周辺人口が急増していることなどが水位上昇の主原因と見られる。
08/13 マザー・テレサ撮影20年の集大成
1997年に亡くなったマザー・テレサをしのび、生前の活動を20年以上にわたって撮影し続けてきた写真家の沖守弘さんが今月26日から、テレサさんの生まれ故郷マケドニアで初めての写真展を開く。
08/20 ギリシャ、英に彫刻返還要求
19日付の英紙サンデー・テレグラフによると、ギリシャ政府はこのほど、ロンドンの大英博物館に収蔵されているパルテノン神殿の大理石彫刻群「エルギン・マーブル」の返還問題で、英国政府に対し、2004年のアテネ五輪を機に返還するよう改めて求めた。
なんとも途中経過な記事です。
なぜ、ギリシャ政府は彫刻の返還を求めているのでしょうか?それは「エルギン・マーブル」が、強奪されたものだからなのです。
約200年前、エルギン卿という人物がパルテノン神殿の彫刻に魅せられ、「自分の庭に飾りたいな〜」と不埒な考えを起こします。そして、彫像を掘り起こし、壁面を剥ぎ取って、イギリスに本当に持ち帰ってしまいました。
が、他国の文化遺産を盗み出した行為は、あちらこちらで大顰蹙。議会はエルギン卿に、彫刻を大英博物館に売却するよう命じました。以来、今日まで「エルギン・マーブル」は大英博物館に展示され続けているのでした。外野からの印象ですが、返還する気はなさそうです。
08/22 名画返して欲しければ…
今年6月、ニューヨークのユダヤ博物館から盗まれたシャガールの油絵(1914年作)の返還条件として、イスラエルとパレスチナ間の和平実現を要求する手紙が同博物館に届いていたことが20日分かった。
手紙は盗難事件5日後の消印で、送り主は「芸術と平和のための国際委員会」。FBIは「送り主は油絵の行方を知っている」と重要視。評価額100万ドル(約1億2千万円)の油絵を取り戻そうと、同博物館は有力な情報提供者に懸賞金2万5千ドルを用意しているが、中東和平という難題を突き付けられ、途方に暮れている。
08/25 石柱に観音1000体 アンコール遺跡
アンコール遺跡群にある大乗仏教寺院バンティアイ・クデイ遺跡(12世紀末)を調査している上智大学アンコール遺跡国際調査団は24日、千体もの観音座像を浮き彫りにした石柱を発見したと発表した。
調査団によると、8月上旬から、東参道付近を発掘調査したところ、仏像約30点とともに、深さ約1mの地点から砂岩の石柱(縦、横各45cm、高さ110cm)一点が見つかった。石柱は完全には掘り出していないが、保存状態のよい一面から3.5cm四方の観音座像252体が整然と並んでいるのが確認できた。四面では計1008体の浮き彫りがあると推定される。
隣接地点では、仏像が廃棄された状態で見つかっています。詳細は、当コーナー3月25日を御参照ください。






topback