ヌメ革とは、牛革を植物タンニン(渋)にじっくりと漬け込んで、人工的な染料や塗料で仕上げをしていない、自然な状態の革です。
タンニンとは、植物に普通に含まれているタンニン酸のことで、最近流行のポリフェノールや、カテキンなども、その仲間です。
ヌメ革をタンニンに漬ける理由のひとつは、防腐効果を得るためです。

タンニンに漬け込む作業は、ただじっと待っているだけの作業ではなく、徐々にタンニンの濃度を上げて漬け替えるという、大変な手間をかけています。
そのため、大量生産ができないため、ヌメ革の製品は希少価値を持っているのです。

ヌメ革がカバンや財布の素材として人気のある理由は、まず第一にその耐久性でしょう。
上手にお手入れしていけば、何十年も使えるほどの耐久性を持っています。

もうひとつの人気の理由は、使用環境に応じて、徐々に変化していくところにあります。
色は、太陽の光を浴びるうちに、生々しい肌色から始まり、徐々にキャメル色になってきます。
最終的には、とても美しいアメ色になります。
この風合いは、他の革では体験することができません。
また、硬さにも変化があります。
買ったばかりのヌメ革製品は、ずいぶんと硬い感じがすると思いますが、これは、使っていくうちに、徐々に馴染んでいきます。
これは、さまざまな形に加工しやすいということでもあり、そのために、財布やバッグなどによく使われるのだとも言えます。