ヌメ革の特徴

丈夫だが傷がつきやすい
ヌメ革はその加工法上、非常に丈夫です。少々荒い扱いをしても革自体が大きく損傷することはありません。しっかりとケアをしていれば数十年単位で使い続けることが可能です。一方、ヌメ革は表面加工がされていませんので、表面の傷はつきやすいです。爪があたったり、ちょっとこするだけで簡単に傷がついてしまいます。

使い続けることで、柔らかさ・色合い・艶がでてくる
ヌメ革は、タンニンなめしによりなめされていますので、当初は繊維がびっしりと並んでいるため、固くゴワゴワしています。しかし、使い続けることで繊維がほぐれてクッタリしてきます。また、色味は当初は淡い肌色をしていますが、使い込むごとに、革の中にある脂分が表面にでてきてアメ色に変わっていき艶もでてきます。

動物そのものの革だから革ごとに個性がある
ヌメ革は表面加工がされていない生の革です。そのため、革の元となった動物それぞれの個性が残っています。生きているときにできた傷痕(トラと呼びます)、血が通っていた痕(筋とよびます)などがこれにあたります。

水に特別弱いので水濡れに注意!
ヌメ革は表面になにも加工をされていないので、水に特別弱いことで知られています。特におろしたて当初は水に濡れるとすぐにシミになってしまうので、ある程度使い込んで表面がコーティングされるまでは雨の日には使わないようにしましょう。

 ヌメ革のお手入れ

ヌメ革は革の表面に加工が施されていないため、水濡れなどによるシミがつきやすいのが特徴です。使い込んでおくと手の油や革自体から出る油により自然の保護膜ができますが、まっさらな状態のヌメ革はやや汚れやすいので、購入した後、ヌメ革専用のクリームを塗り日光浴させると、汚れがつきにくくなります。