2017年
02/01  美術史家の木村重信さん死去 元国立国際美術館長

原始時代から現代までの美術を幅広く研究し、国立国際美術館や兵庫県立美術館の館長を務めるなど美術行政にも尽力した美術史家、木村重信(きむら・しげのぶ)さんが1月30日、死去した。91歳。
京都大卒。京都市立芸術大学、大阪大教授を歴任。世界各地でのフィールドワークに基づくユニークな視点から美術史を研究し民族芸術学会長を務めた。一方で、具体美術協会(具体)など現代美術に関心を示し、新聞や雑誌の美術評を手がけたほか、著作を多数出版。学界とジャーナリズムの両面で活躍した。
主な著作に「カラハリ砂漠」(毎日出版文化賞受賞)、「美術の始源」「ヴィーナス以前」など。

朝日新聞より。

エジプト考古省は1月31日、同国南部ルクソールで古代エジプト第19王朝後期(紀元前1200年ごろ)のものとみられる墓を、早稲田大の調査隊が発見したと発表した。壁画のある王の書記の岩窟墓。被葬者の名前も残されているほか、オシリス神などの神々の姿が描かれているとのこと。(共同)

毎日新聞より。

日経新聞より。「江戸始図は松江歴史館で公開される」とのこと。展示期間:2017年2月17日(金)〜3月15日(水)

城西大学は「水田三喜男記念国際賞」を設立。初回の受賞者は、江戸絵画の世界的コレクターとして知られるジョー・プライスさんに決まった。日本での展覧会に作品を積極的に貸し出し、見過ごされてきた画家たちの発掘や、伊藤若冲の再評価のきっかけを作ったことが評価された。

読売新聞より。

日経新聞より。

産経新聞より。関連記事:スクラップ2017年1月27日「「曜変天目茶碗」鑑定 県人所有品に真贋論争」(徳島新聞)

産経新聞より。

日経新聞より。

損害保険ジャパン日本興亜が東京都新宿区の本社敷地内に美術館を新設する方針であることがわかった。計画では、新美術館は地上6階建て、延べ床面積は約4000平方メートル。ゴッホの「ひまわり」など西洋絵画のほか、日本の美術作品などを展示する。17年4月に着工し、20年の開業を目指す。

読売新聞より。

奈良・興福寺の国宝阿修羅像(734年、脱活乾漆造)について、制作当初は両腕を正面で合掌させていた可能性の高いことが、九州国立博物館などの研究チームの調査で分かった。X線CTスキャン画像の解析で、明治時代に再接合された修理の詳細が判明。本来合掌していなかったとの見方もあったが、内部の芯木の復元実験も行い、合掌の姿勢が妥当と判断されたとのこと。
阿修羅像は、転倒などで6本ある腕のうち数本が損なわれた。1902〜05(明治35〜38)年の修理で、最も正面に近い左右2本の腕のうち、ひじから先がなくなっていた右腕などが補われた。それ以降、この2本の腕は体の正面より左寄りの位置で合掌する姿になり、本来は合掌と違う姿で、何らかの法具か宝物を手にしていたのではないかとの見方も出ていた。

朝日新聞より。

ドイツ東部のドレスデン国立美術館が所蔵する東洋磁器コレクションについて、日本など各国の研究者が手を結び、国際共同研究プロジェクトを進めているとのこと。18世紀前半にアウグスト2世が収集した日本と中国の磁器約8000点を対象に、制作年や生産地といった全体像を明らかにし、公開する初めての試み。約8000点のうち日本製は約1600点で、いずれも現在の佐賀県有田町一帯で作られたものだという。
所蔵品の底には「宮廷番号」と呼ばれる通し番号が刻まれ、現存する目録と照合できる。目録には「1723年10月に購入」「2人の女性が描かれた皿」などと記されている。

読売新聞より。

徳島新聞より。スクラップ2017年2月9日「「なんでも鑑定団」で「国宝級の茶碗」と太鼓判押されたのに…専門家から疑義!」(産経新聞)の続報