2013年
11/01  行方不明の重要美術品、中国で落札されていた
下村文部科学相は1日の閣議後の記者会見で、日本の重要美術品が中国のオークションに出品され、落札されていたことを発表した。
文化庁によると、落札されたのは、京都・高山寺が所蔵していた中国の仏教文書「辨非集(べんひしゅう)」。1936年に重要美術品に認定されたが、その後、行方がわからなくなっていた。今年7月に中国浙江省で開かれたオークションに中国人所有者から出品され、約8000万円で落札されたという。
読売新聞より。
4日付独誌フォークスによると、1930〜40年代にナチス・ドイツがユダヤ人の美術収集家らから略奪し、第2次大戦で失われたとされてきた絵画約1500点がドイツ南部ミュンヘンの男性の住宅から見つかった。ピカソやマティス、シャガールらの作品が含まれ、10億ユーロ(約1300億円)以上の価値があるという。
同誌によると、ドイツの税関が2011年にこの男性の住宅を捜索して発見。男性の父親は略奪した作品の売却をナチスの高官ゲッベルスから指示された美術商で、戦後に「残った作品は空襲で焼かれた」と主張していた。男性はこれまでに数点の絵画を売却してきたとされ、脱税の疑いで捜査されている。税関当局は独メディアに対し、報道内容の確認を避けている。
朝日新聞より。
AFPBB Newsより。
英国の画家フランシス・ベーコン(1909〜92年)の作品「ルシアン・フロイドの三習作」が12日、ニューヨークでオークションにかけられ、手数料込みで約1億4240万ドル(約141億円)で落札された。
競売を実施したクリスティーズによると、オークションで売られた美術品としては史上最高額。これまでの記録は、昨年5月に約1億1992万ドルで落札されたムンクの「叫び」だった。
競売されたのは、ベーコンのライバルであり、友人だったフロイドを描いた3連画の油絵。1969年に描かれ、初めてオークションの対象となっていた。出品者、落札者はともに明らかにされていない。
朝日新聞より。 関連記事:スクラップ2012年5月3日「NY、ムンクの「叫び」96億円 絵画落札で史上最高
万博記念公園(大阪府吹田市)にある「太陽の塔」について、松井一郎府知事は13日、耐震性の問題で非公開となっている内部を公開する方針を表明した。改修する費用の見通しが立ったためで、来年度から具体化を進める。
現在、公園を管理する日本万国博覧会記念機構は来年度から公開する計画を決めたが、来年度から管理を担う府は約10億円とされる改修費用の負担を理由に再検討。機構に出資する国と協議した結果、機構が持つ約18億円の修繕積立金と約7億円の繰り越し積立金を府が全額引き継ぐことで合意した。
朝日新聞より。スクラップ2013年9月29日の続報
平等院(京都府宇治市)は14日、鳳凰堂の本尊阿弥陀如来坐像の背後にある国宝の壁画「仏後壁」の科学的調査で、空を舞う一対の飛天が下描きなしで一気に描かれていることが分かったと発表した。飛天は4ミリに満たない大きさの顔に笑みを浮かべており、絵師の卓越した技がうかがえる発見だという。
共同通信より。
AFPBB Newsより。ウォーホル作品としては過去最高額。
富岡鉄斎(1836−1924年)が描いた「普陀落山観世音菩薩像」など未発表の掛け軸や巻物など14点が愛知県内の個人宅で見つかった。
見つかったのは、修行中の観音様を描いた「普陀落山観世音菩薩像」、仲むつまじい男女とお金が描かれた「和合万福図」、石とツバキを描いた長寿健康を祝う「古石長椿図」(いずれも掛け軸)など。未発表作品とは別に42年前に美術誌に掲載されただけで、個人が所有して行方が定かでなかった3幅一組の掛け軸も。鉄斎晩年の大正12年作で、西王母や福禄寿など不老不死の仙人が描かれている。
産経新聞より。作品は「画人・富岡鉄斎展」(碧南市藤井達吉現代美術館)で初公開されるとのこと。会期は2013年12月25日(金)〜2014年2月9日(日)
国の重要文化財指定を受けた美術工芸品の所在が不明となっている問題で、文化庁は15日、18都府県で53件の所在が確認できず、このうち25件は盗難届が出されているとする調査結果を発表した。所在不明と指摘された73件について文化庁が調べた。
文化庁は、国の重要文化財指定を受けた全ての美術工芸品約1万件の所在を調査する方針。
共同通信より。
AFPBB Newsより。スクラップ2013年11月7日「ピカソなど絵画1500点発見 ナチスが戦時中、略奪か」の続報
国内初の公立近代美術館で、日本の代表的な近代建築として知られる神奈川県立近代美術館鎌倉館が2016年3月末で閉館する見通しとなっているとのこと。
財政難に苦しむ県が、敷地の所有者である鶴岡八幡宮との土地貸借契約を更新しない方針を示しているため。契約を打ち切る場合は更地にして返還しなければならない。同館の解体を避けたい県は対応に苦慮しており、地元からは存続を求める声も上がっているとのこと。
読売新聞より。
福岡県古賀市の船原古墳(古墳時代後期)で出土した金銅製馬具の一つは、揺れるときらきらと輝く歩揺付き金具を複数組み合わせた飾りであることが判明した。市教育委員会と九州歴史資料館は24日「極めて華麗なデザインで、出土例がない」と発表した。
市教委によると、歩揺は花びら形の金属で、傘の骨のように枝分かれした金具からつり下げる。今回は、六角形の金属板の中央に高さ約5センチの大型の歩揺付き金具を配置し、周囲に高さ約3センチの歩揺付き金具6点を立てるデザイン。いずれも銅の表面に金を施したものだった。
共同通信より。
国の重要文化財である千葉県睦沢町の妙楽寺の大日如来坐像の内部に納められていた胎内仏が、不明になっている。
妙楽寺は9世紀半ばに慈覚大師が創建したと伝えられる。大日如来坐像は平安時代末の作で、高さ約2・8メートルの一木造り。県内の古彫刻坐像としては最も大きいという。胎内仏は、護摩修行で出た灰を固めた高さ15センチ程度のもの。
朝日新聞より。
オランダの美術館で昨年10月、ピカソやモネなど7点の絵画が盗まれた事件で、ルーマニアの裁判所は26日、主犯格のルーマニア人被告ら男2人に禁錮6年8カ月の有罪判決(求刑18年)を言い渡した。AFP通信などが伝えた。盗まれた絵は見つかっていない。
被告は絵を盗んだのは認めていたが、「偽物だと思っていた」と証言していた。ドガル被告の母親は一時、「証拠隠滅のため、絵を暖炉で燃やした」と証言。その後、内容を覆したが、絵の行方は分かっていない。母親ら残る4被告の裁判は継続中。ルーマニアの博物館の鑑定では、少なくとも3点が燃やされたとみられている。  事件は、オランダ・ロッテルダムのクンストハル美術館で発生。ピカソの「アルルカンの頭部」やモネの「ウォータールー橋・ロンドン」などの名画7点がわずか数分の間に盗まれた。合わせて最大約1800万ユーロ(約25億円)の価値があると見積もられた。
朝日新聞より。2013年8月14日スクラップ「「ピカソ」燃やされていない…被告が返却申し出」(読売新聞)の続報






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