2012年
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06/04 奈良・薬師寺東塔の解体始まる 約1世紀ぶり
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約1300年の歴史を持つ奈良市の薬師寺東塔(国宝)で4日、塔の最上部を取り外す法要が営まれ、約1世紀ぶりとなる解体が始まった。取り外したのは、相輪の一番上についている球状の部材「宝珠(高さ約45センチ、重さ約19キロ)」と「竜舎(高さ約35センチ、重さ約30キロ)」。
共同通信より。
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全国各地の和紙約1千種類を収録した「2000年紀和紙總(そう)鑑」が、欧米で高い評価を受けている。フランスのルーブル美術館など海外の美術館や博物館が相次ぎ購入しており、来春には英国で展覧会も決まった。 和紙總鑑は、京都や滋賀、福井の和紙業者らでつくる「2000年紀和紙委員会」(石川満夫実行委員長)が、西暦2000年を機に、全国の和紙を後世に伝えようと各地の和紙産地や業者に呼び掛け、12年間かけて編集し、昨年6月に800部限定で発刊した。 越前和紙(福井県)や美濃和紙(岐阜県)など国内の主要産地、兵庫県西宮市の谷野武信さんら人間国宝3人が手掛けた手すき和紙、京唐紙や友禅模様紙、江戸千代紙など和紙に色を着けたり模様を入れたりした加工紙など41都道府県84産地の和紙の見本をとじ込んだ。 海外での販売は今年から本格的に開始し、世界各国の主要な美術館や博物館、図書館など150カ所に案内状を送付した。12巻セットで35万円と高額だが、1枚ずつ英語の解説がついていることもあり、ルーブル美術館をはじめ、英国の大英図書館やドイツの国立図書館、米国の議会図書館など15カ所から購入や申し込みがあったという。 京都新聞より。
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京都府宇治市の平等院は6日、国宝「鳳凰堂」を今年9月から56年ぶりに修理すると発表した。1年半かけて壁と柱を赤に塗り、瓦もふき替えて外観を一新する。 鳳凰堂は1053年、関白の藤原頼通が極楽浄土をイメージして建立。半世紀に1回大修理をしてきた。前回は1956年に一部を解体修理したが、風雨で屋根瓦は破損、外の柱や壁面もアライグマなどの被害に遭い、劣化が進んでいた。 共同通信より。
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山梨県南アルプス市にある江原浅間(えばらせんげん)神社のご神体の女神像が、11世紀頃(平安時代)に作られたことが同市の調査で判明、富士山信仰に関わる最古の木像と確認された。 女神像は高さ40センチ。いずれも髪を長く垂らした3人の天女が、中心の如来像を背に三方を向き、胸の下で手を合わせている。一本の木から彫り出し、中空にしない技法や、体格や髪の表現などから、11世紀頃の製作と判断された。従来は忍草(しぼくさ)浅間神社(山梨県忍野村)にある1315年に作られたコノハナノサクヤヒメ像が、富士山信仰の最古の神像とされていた。 読売新聞より。
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11日付の北京日報によると、陝西省西安市郊外にある秦始皇帝の兵馬俑遺跡の1号坑で行われている発掘調査の結果、坑内で焼き打ちされた跡が発見されたとのこと。調査の結果、高温で大規模な火災が起こったことを示し、自然発生の火災ではないと判断された。 「兵馬俑の父」と呼ばれる考古学者・袁仲一氏は、遺跡の建造時期と焼き打ちの時期はあまり離れていないと指摘。古代中国の楚の武将・項羽が、前漢の劉邦を宴に招いて殺害しようとした鴻門から遺跡が5キロ・メートルほどしか離れておらず、項羽が始皇帝に憎しみを抱いていたことなどから、「項羽が遺跡を焼き打ちした可能性が比較的高い」と分析しているとのこと。 読売新聞より。
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江戸時代後期に建てられ、昨年呉市教委が重要文化財に指定した旧金子家住宅の茶室が、上田宗箇流とみられることが、市教委の調査で分かった。財団法人上田流和風堂(広島市)は「江戸時代の上田流の茶室は全国でも例がないのでは」としている。 茶室は約70平方メートルの数寄屋風書院造りの建物の中央部分にある。1804〜17年ごろ、庄屋だった金子家が建築。上方の大工が手掛けたという。 調査はことし1〜3月、市教委が広島国際大工学部の藤田盟児教授に委託して実施。その結果、蹲の側面に縦線が2本ある▽窓を5カ所と多用している▽茶室に出入りするにじり口が茶室の中央付近にある▽三畳台目―という特徴から上田流とみられると判断した。上田流和風堂によると、江戸時代、上田流の茶道を教える「茶事預かり」という制度があり、中国地方や近畿地方に数多くの門弟がいた。その中で、金子家が上田流の茶室を造ったと推察できるという。広島城内など広島市内にも上田流の茶室があったが、原爆の被害を受けるなどして残っていないという。 呉市教委は本年度、調査結果を基に旧金子家の復元図を作製する。来年度修復工事にかかり、2015年度の一般公開を目指す。 中国新聞より。
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京都国立博物館(京都市東山区)に寄託されている江戸期の木製頭蓋骨が、京都の仏師によって実物と同様の正確さで作られ、はり・きゅうの経穴(けいけつ)(つぼ)が記されていることが、同博物館などの調査で分かった。日本初の西洋解剖書の訳本「解体新書」(1774年)の登場より80年以上も前の木骨で、研究者は「日本の医学史上でも貴重な発見ではないか」としている。 精密な人形制作でも知られる江戸前期の京仏師・初代清水隆慶(1659〜1732年)が手掛け、大きさは実物の3分の2ほどにあたる。博物館の淺湫(あさぬま)毅・保存修理指導室長(彫刻史)と、下京区で針灸院を開いている猪飼祥夫・北里大客員研究員(医学史)が昨年度に調査した。 木骨が収められていた箱書きから1689(元禄2)年の作と判明した。老人の骨がモデルとみられ、骨の合わせ目部分から、口の中、歯までが解剖学的な正確さで緻密に作られていた。表面には63の経穴が開き、「陽」「白」など、それぞれの名称の墨書や刻印があった。経穴は制作後に開けられ、はり・きゅうの学習用に使われたとみられる、現在使われている経穴と一致するものも多かった。 調査結果は、京都国立博物館刊行の研究紀要「学叢」34号に掲載されている。 京都新聞より。
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愛知県はゴーギャンの油彩画「海岸の岩/木靴職人」を2億9800万円で購入する。 縦49センチ、横58センチで1枚のキャンバスの表裏に描かれている。1888年に制作された。同時期の作品にもかかわらず、横長の「海岸の岩」は波の動きなど素早い筆致を伴う印象派の手法が見られ、もう一方の縦長の「木靴職人」は主題を画面端に置く斬新な構図で、浮世絵などの影響が感じられる。印象派から脱却し、新たな様式を確立する直前の作品として希少性が高いという。 産経新聞より。
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高知県の寺で国重要文化財の仏像が盗まれた事件で、県警は16日、容疑者を逮捕した。逮捕容疑は3月12日から13日ごろ、同県香南市の恵日寺に侵入し、国重要文化財の「木造大日如来坐像」など仏像4体、時価計約1億4千万円を盗んだ疑い。 県警によると、盗まれた仏像の取引が新大阪駅の駐車場で行われるとの情報提供が県警に寄せられたため、5月30日に高知県警の警察官が駐車場に張り込んだところ、高知ナンバーの車が現れた。警察官が乗っていた男を職務質問、車のトランクから大日如来坐像が見つかったという。 共同通信より。スクラップ2012年3月14日の続報
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国内の寺から盗まれた重要文化財6点が、海外に流出した可能性があるとして、文化財の不法な輸出入を水際で防止する国際条約に基づき、文化庁が「国際手配」していることがわかった。海外からも日本に手配依頼が3件来ている。 日本側が手配しているのは、島根県出雲市の鰐淵寺(がくえんじ)所蔵の後醍醐天皇直筆の御願文(ごがんもん)など絵画・古文書4点と、大阪府能勢町の今養寺(こんようじ)にあった平安時代後期作の「木造大日如来坐像」など仏像2点の計6点。いずれも日本が条約に加盟した2002年以降に盗まれた。条約に加盟する約120カ国に対し、税関などで発見した際に文化庁に連絡することを求めている。 一方、手配依頼が来ているのは、昨年12月にマダガスカルの博物館から盗まれた「女王ラナヴァルナ1世の王冠」。ラナヴァルナ1世は、19世紀にマダガスカル中央部を支配したメリナ王国の女王。ほかに、03年にトルコの教会から盗まれた銀の十字架と聖書の写本にも依頼が来ている。 朝日新聞より。
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大津市・石山寺の重要文化財「絹本著色仏涅槃図」(鎌倉時代初期)は、釈迦の入滅後に現れ、民衆を救うとされる弥勒菩薩を主人公に描いたとする説を、安嶋(あじま)紀昭・広島大教授(仏教絵画史)が打ち出したとのこと。 涅槃図は通常、入滅した釈迦の周囲で菩薩や動物が悲しむ姿が描かれるが、石山寺の同図(縦280・6センチ、横294・6センチ)は悲しむ者が少なく、飛天や楽器が空を舞う類例のない構図が見られる。安嶋教授は2003年から、菩薩や人物など計81体を調べたところ、釈迦に目を向けているのが12体に対し、倍以上の25体が釈迦の前に立つ弥勒を見つめたり、供物をささげたりしていた。また、赤外線やエックス線撮影などで、弥勒が鮮やかな赤い衣に、顔料の金泥で衣紋が描かれているのに対し、釈迦は制作当初、淡いオレンジ色で目立たず、完成時に弥勒と同じ色に塗り直されていたことがわかった。貴重な銀泥で塗られた背景の岩や入り江について、安嶋教授は琵琶湖に近い石山寺を描いたと推測。「石山寺に弥勒が現れるよう願っているが、釈迦軽視と批判されないよう、涅槃図を装ったのでは」としている。 当時は、学僧の朗澄(ろうちょう)(1132〜1209)が伽藍整備の実務を担当していた。「死後も鬼に生まれ変わって寺を守る」と遺言するほど寺を愛したとされ、「改変は、朗澄が職人の絵師に指示した」とみている。 読売新聞より。
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19日のサザビーズのオークションで、ジョアン・ミロの絵画「青い星」が2356万1250ポンド(約29億2000万円)で落札されたとのこと。 1927年に描かれた「青い星」は、1000万−1500万ポンドの値が付くと予想されていたが、2007年のオークションでの落札値の3倍近い高値で落札された。電話による応札者が、他の3人を抑えて落札した。 時事通信より。「ミロの作品としては過去最高の落札値段」とのこと。
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パブロ・ピカソが、妊娠していた愛人のフランソワーズ・ジローを描いた作品「座る女」が20日、クリスティーズのオークションで855万3250ポンド(約10億7000万円)で落札されたとのこと。この絵はジローがパロマを身ごもっている49年に描かれた。
時事通信より。
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米南部テキサス州ヒューストンの検察当局は22日、市内の美術館で展示中のピカソの作品にスプレーで落書きした容疑で22歳の男を訴追したと発表した。 ヒューストンの防犯団体によると、男はピカソの名画と評価される1929年制作の「赤い肘掛け椅子の女」に雄牛の絵を落書きし、スペイン語で「征服」を意味する言葉を金色のスプレーで記してもいた。 CNN Japanより。
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レオナルド・ダビンチの自画像の劣化が進み、深刻な状態にあることを26日、関係者らが記者会見で明らかにした。ロイター通信が伝えた。 自画像は同国北部のトリノ王室図書館に収蔵されており、16世紀の初め、ダビンチが60歳代のころに縦33・5センチ、横21・6センチの紙の上に赤いチョークで描かれた。表面に酸化やカビなどによる染みや汚れが目立ち、同図書館や科学者らが修復に着手するかどうかの難しい判断を迫られているという。 共同通信より。
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