2011年
05/02 岡本太郎さん作の壁画にいたずらの絵 原発事故描写か
朝日新聞より。
印籠について、京都国立博物館が初めて材質や制作技法を科学的に調査したとのこと。
調査されたのは、江戸時代中期を代表する蒔絵師の初代飯塚桃葉が制作した「豆藤小陵鳥(こがら)蒔絵印籠」(縦8.2センチ、幅6.2センチ、厚さ1.6センチ)など2点。高精度のエックス線CT(コンピューター断層撮影法)で調べたとのこと。調査前は木製と推測されていたが、ふたと底以外に木目が見えず、和紙か革に漆を塗り重ねた乾漆技法と判明した。奈良時代を中心に、主に仏像の制作に用いられる技法だという。
読売新聞より。
外務省は4月末、韓国外交通商省に対し、過去に日本で盗まれて韓国に流出した可能性がある文化財についての再調査を要請したとのこと。韓国外交通商省が明らかにした。同省は韓国文化財庁に対し、韓国内流入の事実確認や詳しい経緯などを調べるよう、要請した。
日本が調査を要請したのは、いずれも国指定の重要文化財で、1994年に長崎県の安国寺から盗まれた仏教経典「高麗版大般若経」と、2002年に兵庫県の鶴林寺から盗まれた掛け軸「阿弥陀三尊像」。
経典は、韓国が1995年に国宝指定したものと酷似しているとされ、日本側が98年に確認を要請したが、同一物か確認できないまま、2001年に時効になった。掛け軸については、盗み出した韓国人男性2人が韓国で実刑判決を受けたが、実物は行方不明になったままという。
日本政府は近く、朝鮮半島由来の「朝鮮王朝儀軌」などの図書を韓国へ引き渡す予定。
朝日新聞より。
共同通信より。
ユネスコの世界記録遺産に、文部科学省は11日、現存する国内最古の自筆日記、藤原道長の「御堂関白記」と、仙台藩士の支倉常長らが欧州から持ち帰った「慶長遣欧使節関係資料」(いずれも国宝)を推薦することを決めた。登録されるかどうかは2013年5月ごろに決まる予定。
世界記録遺産は1992年に始まった制度。世界遺産とは違い、自治体や個人でも推薦でき、国内では福岡県田川市が10年、炭坑の記録絵師・山本作兵衛の記録画を推薦したのが初めて。この記録画については、今月末に登録の可否が決まる予定。
文科省は過去にも世界記録遺産への推薦を検討したが、文化庁内に国宝・重文のランク付けにつながることを懸念する意見があり、見送っていた。
朝日新聞より。
共同通信より。スクラップ2011年4月21日の続報。
共同通信より。
青森県五所川原市の十三湊遺跡周辺で発掘されたと伝わる菩薩像が、銅板を鎚で打って仏像を浮かび上がらせる「押出仏」であり、国内で出土例のない楽器を演奏する珍しい姿だったことが、県の調査で分かった。
県によると、菩薩像は郷土史研究家らが戦後に発掘したとされ、近くの湊迎寺が収蔵してきた。昨年末からの県の調査で、7〜8世紀につくられたと判明。押出仏は国内では主に近畿地方で約80体が出土しているが、北東北地方では初めて。
大きさは、高さ13.5センチ、幅8センチ。あぐらをかいた足に鼓の一種である「腰鼓」を置き、右手で打ち込む姿が描かれているとのこと。また、同寺が収蔵していた金銅製のかざり金具が、岩手県平泉町の中尊寺に伝わるものと酷似していることも調査で明らかになった。
読売新聞より。
雪舟が築庭したとされる庭園で知られる医光寺(益田市)に安置された仏像の1体が、南北朝時代創建で同寺の前身とされる崇観寺の本尊・釈迦如来坐像だったことが、県立石見美術館の調査で確認された。
同美術館が、医光寺開山堂に安置された中世作とみられる仏像を調査した結果、釈迦如来坐像の中空となった内部に、「石州崇観寺仏殿本尊」との記述や応安4(1371)年との制作年、制作した仏師名、地元の豪族・益田氏の統率者、益田兼見の名が記された銘文が見つかったとのこと。崇観寺は、益田氏によって五山十刹に次ぐ「諸山」の格に列された官寺だが、創建時の史料が乏しかった。
毎日新聞より。
共同通信より。
共同通信より。
共同通信より。
琵琶湖文化館は23日、九州国立博物館が行った文化財のエックス線CTスキャン検査で、近江八幡市の荘厳寺所蔵で同文化館が保管する重要文化財「空也上人像」の胎内から丸められた冊子のようなものが見つかった、と発表した。
空也上人像は高さ84センチで鎌倉時代の作。昨年6〜9月に九州国立博物館で開かれた「湖の国の名宝展」に出展された際に調査したところ、腹部からひもでくくられた冊子のようなものが画像で確認されたとのこと。虫食いや腐食はほとんどなく、1923(大正12)年に京都国立博物館で修理された際、その経過などを記した修理願文か寄付者の名前などを書いた結縁交名ではないかと推測されるが、「具体的な中身は次の解体修理が行われる100〜200年後まで分からない」という。
京都新聞より。
ユネスコの「世界記憶遺産」に25日、福岡県田川市などが所有・保管する炭鉱記録画家、山本作兵衛(1892〜1984)の絵画や日記などが登録されたとのこと。同日、英マンチェスターで開かれた国際諮問委員会を経て、ユネスコ事務局長が承認した。記憶遺産への登録は国内では初めて。
申請していたのは、田川市が所有・保管する絵画585点、日記6点、雑記帳や原稿など36点と、山本家が所有し福岡県立大(田川市)が保管する絵画4点、日記59点、原稿など7点で、計697点。
朝日新聞より。「山本作兵衛炭坑記録画(墨画)の特別公開」:田川市石炭・歴史博物館にて2011年5月31日より。公開は3点ずつで入れ替えを行うとのこと。終了日は未定。
共同通信より。
共同通信より。
社会的な規範の厳しさや、規範から逸脱した時の罰の強さなどの文化の「窮屈さ」は、それぞれの文化が歴史的に直面してきた社会的な脅威の大きさに関連することが、世界33か国の比較研究で分かった。
日本の窮屈さは33か国中8番目で、人口密度の高さや地震など自然災害の頻度が影響しているとのこと。27日付の米科学誌「サイエンス」に発表した。
東京大学の山口勧教授(社会心理学)ら日米欧などの国際チームは、アジア、欧州、南北アメリカの33か国で、計6823人に6項目の質問に6段階で答えてもらい、それぞれの文化の窮屈さを測定。人口密度や耕作面積、犯罪率、自然災害、国際紛争の頻度などの社会的な脅威との関連を調べた。
読売新聞より。






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