2001年
03/02 大仏立像破壊開始 タリバン、全彫像対象に
イスラム原理主義勢力タリバンは1日、仏教遺産として世界的に知られるバーミヤンの大仏立像を含む国内すべての彫像の破壊に着手した、と明らかにした。
タリバンのジャマル情報文化相は、バーミヤンの大仏立像についても「あらゆる方法で破壊されるだろう」と述べた。バーミヤンには、約千の仏教石窟とともに4〜6世紀に建造された高さ55mと38mの大仏立像がある。タリバンの破壊予告に対して国連のアナン事務総長が撤回を求めたほか、日米など各国から強い懸念の声が上がっていた。
03/03 ロケット砲で大仏破壊 タリバン国際非難を無視
カブール発APF通信が反タリバン当局者の話として伝えたところによると、タリバンは2日、同国中部バーミヤンの2対の大仏立像に対し、ロケット砲などを使った大がかりな破壊攻撃を始めた。国際的非難を無視し破壊行為に踏み切った背景には、制裁を強化する国際社会への「報復」や勢力内部での強硬派台頭がありそうだ。
この後、様々な情報がありました。
03/03
パキスタンに拠点を置くアフガン・イスラム通信は2日、タリバンは同日夜の時点で、バーミヤンにある巨大石仏像の爆破をまだ行っていないと報じた
03/05
住民が4日、タリバンの兵士が大仏立像を高射火器で砲撃したのを目撃した、とAP通信に語った
03/07
衛星による状況把握が可能な国の外交筋から6日夕、国連に届いた情報によると、破壊が懸念されるバーミヤンにある高さ55mと38mの2対の大仏立像のうち、55mの大仏像はまだ破壊の跡が見当たらないという
03/07 幕末“精妙ロボット”
江戸時代のからくり人形や天文・測量器具など貴重な科学技術資料約1300点が、トヨタ自動車から国立科学博物館に預託され、本格的に調査・研究の光が当てられることになった。
トヨタは、コレクションを預託したことで、うずもれていた日本の精巧な技能が明らかになると期待。同博物館も「これまでにない第一級の学術資料だ。体系的な比較研究が可能になった」と評価している。
03/12 日本画壇の重鎮 上村松篁氏死去
花鳥画に現代的感覚を取り入れ、独自の画境を確立した文化勲章受賞者の上村松篁(うえむら・しょうこう、本名・信太郎=しんたろう)氏が11日心不全のため死去した。98歳。
美人画で知られ、女性では初の文化勲章を受けた日本画家の故・上村松園の長男として生まれた。伝統的な花鳥画を色彩や構成の面で洗練させ、代表作に「星五位」(58年)、「樹下幽禽」(66年)などがある。
03/14 関市で日本刀3本盗難 4600万円相当
14日午前2時半ごろ、岐阜県関市の関市産業振興センターで、展示室のガラスケースが割られ、「関の孫六」と呼ばれる名刀など日本刀3本が盗まれているのを、ガードマンが発見した。
刀はいずれも室町末期の作で、長さ67〜70cm。それぞれ「兼元作」「濃州住人兼吉」「濃州関住兼道作」の銘が入っており、関市の重要文化財に指定されている。
03/14 人間国宝の茶わんが盗難 展示中すり替え
萩焼の人間国宝・三輪休雪氏作成の茶わんが、東京・上野のデパートで展示中に偽物とすり替えられていることがわかった。すり替えられたのは「鬼萩割高台茶碗」(販売価格550万円)。今年1月30日午前9時ごろ、松坂屋上野店で開催中の「三輪窯三人展」で、偽者になっているのを展示関係者が見つけた。
不謹慎だけど「ルパン3世」のテーマが頭の中回りました。一体いつすり替えたんだ?
03/15 大仏を完全破壊 タリバン情報文化相が表明
タリバン政権のジャマル情報文化相は14日、バーミヤンの2体の大仏立像を「完全に破壊した」と語った。アフガン・イスラム通信が伝えた。破壊はユネスコがすでに確認しているが、タリバンの現職閣僚が大仏の「破壊完了」に言及したのは初めて。
同情報文化相は、破壊作業が「13日夜に完了し、現在、2体の像は跡形もなくなっている」と述べた。これにより世界的文化遺産が人為的に完全消滅したことが決定的となった。
ついにやってもうた…
03/22 彫像破壊作業17日に完了
タリバンのジャマル情報文化相は21日会見し、全土での彫像破壊作業が「17日に完了した」と語った。
同省は、タリバン式のイスラム教解釈に基づく宗教的決定だった点を強調。彫像破壊により国際社会での一層の孤立が決定的になったことについては、「我々は既に、これ以上ないというほどに孤立している」と述べた。
完全にやってもうた。ここに至るまでに、色々手を尽くしたようですが…
03/03
◇国際社会一斉に反発 イスラム国家も同調
◇ニューヨーク・メトロポリタン美術館のフィリップ・デモンテベッロ館長が、彫像を破壊から守るため、同美術館で保存したい意向を明らかにした。移送や購入費は同美術館が負担するとしており、今後タリバン側と交渉する。
03/05
◇日本画家の平山郁夫氏(ユネスコ親善大使)は、仏像破壊の即時停止を求める署名運動と遺跡保護のための募金活動を始めたことを明らかにした。
◇ユネスコのラフランス特使は、タリバンに仏像の破壊中止を要請するためムタワキル外相らと会談した。しかし、タリバン側は破壊続行の姿勢を崩さず、説得工作は失敗に終わった。
03/07
国連安保理「仏像破壊」非難声明
03/10
熊代昭彦、松浪建四郎らの与党三党代表団は、河野外相の書簡を渡し、破壊活動の即時停止を要請、彫像の国外移送を提案した。これに対し、同外相は「ウラマー(イスラム法学者)の布告は彫像の破壊を命じるとともにその移動も禁じている」と述べ、議論は平行線に終わった。
03/12
国連のアナン事務総長は、彫像破壊の中止を求めたが、同外相は要請を拒否した。
03/25 中国で異例のヌード写真展
中国初の本格的なヌード写真展「中国人体撮影芸術展」が広州、上海などで順次開催され、多数の観客を集めている。ポルノが禁止されている中国では、ヌード写真が公の場で展示されるのはきわめて異例。
この写真展は中国の著名な写真家で作る「中国芸術撮影学会」などの主催で、今年1月から始まった。展示されているのは5000を超える作品から選ばれた117点。
展覧会を主催する中国芸術撮影学会の劉雷会長は「ポルノ写真は決して認められるべきではない。しかし、人体を題材とした芸術作品の創作はもっと奨励されるべきだ」と強調している。
03/25 仏像103体、大半が首切断 アンコール王朝仏教弾圧の“証拠”
カンボジア北西部シエムレアプで遺跡の修復及び保存活動を続けている上智大学アンコール遺跡国際調査団は24日、アンコール王朝の隆盛期(12世紀末)に君臨したジャヤバルマン七世が建てた大乗仏教寺院バンティアイ・クデイ遺跡の参道付近から、首などを切断された仏像103体が発掘されたことを明らかにした。
石澤団長は「廃仏の動かぬ証拠。かなり大がかりな反仏教運動が展開されたに違いない。ジャヤバルマン七世が死去した1219年以降、カンボジア全土で展開されたとされる仏教弾圧の仮説を実証出来た」と分析している。
バーミヤンの大仏破壊をどうしても重ねてしまいます。
03/27 がれきの大仏 タリバンが破壊現場公開
タリバン政権は26日、バーミヤン石くつ群の大仏立像2体が完全に破壊されている現場を初めて外国報道陣に公開した。
高さ55mの大仏立像は完全に破壊され、くり抜かれた壁面の奥にわずかに頭部と肩の輪郭が残るだけ。両腕のあった位置はダイナマイトによる爆発の跡なのか黒く焼け焦げていた。がらんどうとなった壁面の下には、がれきが積み重なるだけの無残な姿に変わり果てていた。
また、同大仏から東に1キロ弱離れた高さ38mの大仏立像は、右肩から腕にかけてギリシャ風の衣服の模様が一部残っていたが、その他の部分は壁面の下にがれきとなって重なっていた。
03/28 これがイエスの顔 英BBC、CGで復元
イエス・キリストは、色黒で大きな鼻。英BBCテレビは27日、最新の科学技術を駆使してキリストの顔を「復元」、従来のイメージを打ち破る新しいキリスト像を発表した。
同局は、イスラエルの考古学者の協力を得て、エルサレムで大量に発見された紀元1世紀のユダヤ人の人骨群の中から、当時の典型的なユダヤ人男性の頭がい骨を選出。これをもとに、犯罪捜査で活躍する複願法の権威に依頼して、顔の復元を行った。
仕上げに、当時のエルサレム周辺の気候を勘案して、浅黒い顔色で彩色をほどこし、ユダヤ教寺院で発見されたフレスコ画を参考に、短いひげと縮れ毛をプラス。コンピューター技術を用いてイメージを総合的に合成したという。
英各紙は、「色白で面長な従来のイエス像は、ルネサンス期以降に作られたイメージに過ぎなかったのかも知れない」と伝えている。
03/30 1987年3月30日
後期印象派の画家・ゴッホの代表作「ひまわり」を、安田火災海上保険が約53億円で落札。絵画史上最高額(当時)で、世界的に注目された。
「何年前の今日は何があった?」的記事です。ありましたこんなこと。バブル経済真っ只中のお話。今から考えると夢か幻のようです。






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